彼から連絡が来た2ヶ月くらい前に

わたしは地元で開かれた心屋オープンカウンセリングに行っていた
友人に相談しても、イマイチ釈然としなかったからだ
 
 
オープンカウンセリングには今まで2回行ったことがあった
シンクロというのをはじめて体験して驚いた
カウンセリングという言葉にまだ抵抗があったこともあったので、手はあげずに話を聞く側に専念していた
開催地も地元より少し離れたところを敢えて選んで行っていた
 
きっとその時、わたしはまだ自分の辛さや悩みを認めきれてなかったのだと思う
知られたくない
気づかれたくない
そんな気持ちがあった
まだ、誤魔化しが効いていた
 
地元で開催されたオープンカウンセリングの会場は、偶然にも彼の家の近くだった
低いだろう会う確率に怯えながら、自分の気配を消して会場に行った
 
いつもと違って、シンクロする感じが薄い
残り時間わずかになったとき
わたしは思い切って手をあげて話した
彼と音信不通になったこと
自分の気持ちのもっていきどころがわからないこと
自分で思ったよりも明るく話せてた
カウンセラーの方はゆったりと話を聞いてくれた
 
わたしがもらった魔法の言葉は
「恋愛体質でもいい」
「恋に溺れてもいい」
 
わたしは思わず
「わたし、恋愛体質なんですか?」
と、カウンセラーの方にたずねたら
優しい笑顔で
「そうだね」と答えた
 
家族の相談が続く中の恋愛相談だったせいか、参加してる人たちもなぜかニコニコして、会場の空気が変わったのを感じた
 
その時はわからなかったが
魔法の言葉はジワジワと効いていた
 
 
親にも言ってない
相談した友人も反対されるか他の恋をした方がいいと、大半の人は言う
だから、わたしは誰にも言わずに自分の心を守ろうとした
そこに罪悪感が生まれていた
好きになることの罪悪感
想い続ける罪悪感
 
恋を自分の生きがいやステイタスにする人も大嫌いだった
恋に依存する人も大嫌いだった
カッコ悪いと思っていた
あんな人にはなりたくないと思っていた
 
 
「恋愛体質でもいい」
「恋に溺れてもいい」
 
 
その魔法の言葉は、それらのブロックを解放した
わたしが大嫌いな人に
わたしはすでになっていた
 
 
オープンカウンセリングで
わたしの恋愛相談をした時に明るくなったあの雰囲気を思い出して
恋をすることは、素敵なことなのかもしれない
好きな人がいるわたしは、素晴らしいかもしれない
そう思ってみることにしたら
何だか力がフワッと抜けた
 
 
 
その2ヶ月後、彼から連絡が来て
自分でも驚くほど
彼に珍しいねと言われるほど積極的になり
連絡が来た当日、1年半ぶりに彼と再会した