彼と音信不通になり

ごはんがほとんど食べられなくなった
毎日泣き続けていた
体重もガクンと落ちた
 
突然姿を消すほど、追い込まれていただろう彼に何もできなかった自分
ここまで落ち込んでいる自分
不安でたまらない自分
彼の安否が心配でたまらない自分
 
色んな自分が次から次へと出てくる
研修の課題も次から次へとある
こなすのに精一杯だ
グループで取り組む課題もある
他のメンバーはあたふたするだけで何もしない
わたしから見たら、できないのではなく
しないだけだと思っていた
だから、わたしは嫌われてもいい覚悟で
わたしは「できない」を貫いた
研修成績や今後の人付き合いなんて、もうどーでもいい
それよりも、今の自分の心と身体を守れるのはわたししかいない
同じグループの彼らは激怒した
わたしを責める人もいたが、本性を見れたなと思った
ますます、どうでとよくなった
 
今、振り返ると、彼らは、本当にできなかったんだと思う
それがいいとか悪いとかではなく
できないのだ
そういう人がいることをわたしは知った
 
彼と音信不通になり、ごはんを食べれなくなって2、3ヶ月過ぎた頃、
わたしは父に呼び出された
「お前に渡したいものがあるから、取りにきてくれ」
自営業をしている父は、母のいない隙を狙って、仕事場の事務所にわたしを呼んだ
 
 
わたしが事務所に行くと、父がためていた20000円分の商品券を
「ほら、これで何か買え、オカンにはナイショだぞ」と言って、くれた
 
父はわたしに
「何があったんだ?お前に、相当、落ち込んでいるだろう?話を聞くから」
と、言った