「母から離れたい」
そう、思いはじめたきっかけは、29歳の時、気になる人ができてからだ
今まで惹かれたタイプの男性とは全く違うタイプの彼を
家族に紹介することを想像したら、非難されることは容易に予想できた
今、思い返せば、
好きになった自分の気持ちを、わたしは大事にしたかったんだと思う
家族や親族、それに関わる人たちには
彼の存在は絶対に言わないと自分の中で決めた
その時から、わたしの考え方や行動は変わっていった
わたしの心を優先した影響だろう
家族優先の自分のスケジュールが自分優先にシフトしていき
わたしの中の常識や思考癖が正解ではなく他の選択肢もあるということを知り、
徐々に行動が変わり、見方も変わってきた
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わたしの母は自己顕示欲が強く、自分がイチバン目立ちたい人だ
傍から見れば、わからない
明るくてフットワークの軽い気さくな人だ
家の中の母は全く違う
母、本人は無自覚だろうが家事全般はこなせない
洋服、食糧、生活用品、健康食品…あらゆるものをありえないほど買う
父、母、わたしの3人暮らしの家は必要以上にモノであふれかえっている
例えば、
BOXティッシュ(5箱セット)は、5セット以上
殺虫剤は10缶近く
食器洗い洗剤は詰め替え用の大きなボトルが3本以上
洗濯洗剤は数えきれないほど
冷凍庫の中には、焼くだけで調理できる食材で溢れかえり
野菜にも腐った状態のまま、大量の野菜が常にある
レトルトや即席物も各3個以上は必ずある
猫(一匹)の缶詰・キャットフードも大量だ
あらゆるものを使い切らずに様々な食材を買い足し、続ける
溢れる食材には手をつけず、買っては溜め込み、
少し減ったら、その倍以上を買い、溜め込み、腐らせる
掃除用具は充実しているが、それを使いこなすことはできない
洗い残しがあるか、1回使用しては放置
使われず、廃れた用具がほとんどだ
早朝でも関係なく、掃除機をかける
指摘すると烈火の如く怒り、こんなにしているのに!とひたすら主張する
料理もできない
献立は、1週間3パターンくらいのものがローテーション
全般が焼くだけでOK、混ぜるだけでOKの予め味のついたものだ
俗にいう「おふくろの味」はわたしにはない
そういえば、学生時代、カワイイお弁当箱に入った
色とりどりのお弁当を食べる友人に比べ
使い古したタッパーのようなお弁当箱に入った
べちゃべちゃでまっ茶色のわたしのお弁当をみられるのがイヤで
スゴイ勢いで早食いをしていた
味もわからないくらいの早さでおかずを先に食べて、ごはんを食べていた
高校生になってからは、お昼ご飯代をもらい
パンやコンビニで買ったもので済ませていた
とにかく、見られたくなかった
残念なお弁当をみられたくなかった
自分をかばうと同時に、母親をかばっていたんだと思う
これも、毒親育ちの特徴なのかもしれない