こんにちは。
御無沙汰のブログさんです。
夏も終わりに差し掛かってますね。
まさかそんな時期にお雑煮を食べられるとは思いませんでしたyo☆(今日の夕飯)
台風の動向が気になりつつも、
最近見た映画についてめっちゃ語りたくなってしまったので、レビューを書きたいと思います。
ネタバレ含まれるので、ご注意ください。
取り上げる作品は「まどか☆マギカ」「竜とそばかすの姫」「ONE PIECE FILM RED」です。

相変わらず無駄に長いのでお暇な時にでも。


 「まどか☆マギカ」

まどか☆マギカはずっと見たかった作品で、最近ようやっとテレビシリーズから劇場版まで通して見ることができました。
ほむらちゃんについては結構早い段階でループしてることには気付けましたが、まどかがいつ魔法少女になるのかソワソワしながら見ていたらなかなか契約しなくて、(これはただの魔法少女作品ではないぞ…)と戦慄が走りました。
元々、前情報として「(色んな意味で)酷い作品だW」と聞き及んでいたので覚悟はしていたつもりですが、本当に酷かった(笑)
まず中学生に命をかける選択をさせようとしているところからして残酷すぎる。
そりゃあまどかもまごまごするのは当たり前というか、当然かと。
現状に何の不満もなく幸せに暮らしているまどかにとって、命をかけて魔法少女になる程の願い事がない。
でも逆に、それほどに叶えたい願いを持つ人もいる。
命をかけた人と、そこまでする必要がない人の差が相互理解を瓦解させようとしてくる。
どこまでも現実的で合理的で、追い込まれていく感覚さえ生まれてくる。
まどか目線だとふわふわしてて全体が掴みにくい感じがしました。
だがしかし、ほむらちゃん目線になるとずっと苦しい。
全体が見えるようになる。けど、人間という壁にぶち当たってどうしても思うようにいかない。
もどかしさばかりが募っていく。ただ、守りたいだけなのに。
ほむらちゃんの変化は見ていて本当に胸が痛くなりました。
テレビシリーズでのラストで、ほむらちゃんの願いは叶ったかと問われれば恐らく叶ってないし、むしろ孤独にされたとも言える。
まどかは存在自体が概念になってしまったから、「どこにでも居る、傍にいる」というのは分からなくもないけど、そうじゃないんだよね…。
私からするとまどかは、ワルプルギスの夜と戦う毎に言ってることが違って聞こえてきて、やっぱりふわふわでゆるゆるな印象でした。
でもほむらちゃんは、「いざという時は誰よりも強い決断のできる子」だと信じ続けてた。
でもその結果があのラストなのは…、やっぱり酷い話。
キュゥべえについては…いいや(笑)
世界観がとにかく好きだなあと思いました。
魔女の結界内は本当に美術作品を見ているようで全く飽きないし、細部まで作り込まれていて感銘を受けます。
それに近い作品として「処女革命ウテナ」と「化物語シリーズ」を感じました。
演出はウテナが近いなーと思いきや、化物語シリーズの方が魔女や結界内を担当していた「劇団イヌカレー」さんが携わっていたそうです。
そして脚本がかくも有名な(笑)ニトロプラスの虚淵玄氏。
アニメを見ているだけだと細部までしっかり理解するのが難しく、周回するか、文字として読むことによってようやっと馴染んでくる感じです。
これ書きながらめっちゃウィキペディア見てました(笑)
マミ先輩かっこいいです。戦う姿も武器も。
劇場版の話まで行くと大変なので、次行きます!(頭がね、パーン!ってなるから見てください←)


 「竜とそばかすの姫」

これもずっと見たかった作品でした。
うっすらと酷評されてる話は聞こえてましたが、前情報無しで見ました。
でも勝手に、竜の正体はしのぶ君だと思い込んでしまっていて、ちょっと思考が迷走しました。思い込みは良くないですね。。
後に知ったことですが、この作品は「美女と野獣」をモチーフに作られているそうで、正にダンスシーンが出てきた時には驚きました。
細田監督特有の展開の仕方に脳みそが追い付かない部分もあり、声優さん起用が少ないためか、キャラへの感情移入が今一つできなくて初回殺しかもしれません。
すずちゃんが曲を作っていることに関しても結構伝わりにくさがあったり、Uについての設定や詳細がぼやっとしてる部分があったりと、細かいところをつつくと沢山出てきますが、曲は本当に素敵だし、美術背景も素晴らしくて見ていて飽きません。(二回目)
現実に落とし込んで見るか、仮想世界(ファンタジーアニメーション)として見るかで結構変わってくる気もします。
でも監督自身が「現実とバーチャルの人とのつながりの大切さ」をテーマの中で語っている以上、どうしても現実的な目で見なければならない気も。
そうするとどうしても作り込みの甘さが…。
私が見ていて盛大に突っ込みたくなったのは、Uは世界規模の仮想空間なのに、竜の正体がまさかの国内にいるっていう部分。
全然海外の人である可能性も高いのでは?と。「世間は広いようで狭い」というやつでしょうか。
ビジュアル的には外国の男の子でもいけると思います。片目隠すの好きですね、監督。
しのぶ君に至ってはすずちゃんとの絡みが少な過ぎてなかなか心情が伝わってこないのも残念でした。
そういった細かい部分は小説版でしっかり補足されているそうです。飼い犬の足のこととか。
ジャスティンが竜に固執する理由が見てる間は分かりにくかったのですが、時間が経つと「現実にもそういう人達っているもんな」と納得できました。いわゆる「特定厨」や「正義中毒」な人。
自分は正しいことをしているのだと悦に浸って周りが見えていない。人の心なんてどうでもよくて。
守っているつもりが傷つけている。それに気づかない、気づけない人達。
すずちゃんの竜に対する固執も最初理解できなくて苦労しました。恋だと認識していいものかどうか…。
だってしのぶ君がいるし…。同情なのかなと。
でも後にすずちゃん自身も気付いてたように、それは母親が子供を助けたいと思う心、人としての優しさから来る本能的な衝動だったのかなと思いました。
そこだけでもしっくりくる答えを得られて嬉しかったです。
考察サイトさんによると恋もしていたらしいですが。(にそくのわらjげふんげふん)
ラストシーンに関しては散々言われているので何も言いません(笑)
とりあえず、父もホッとできて良かったねえ。
るかちゃんが若干噛ませ犬感あるのは可哀想でした(笑)
あと、ひろちゃんは最後まですずちゃんを信じてあげて欲しかったけど、しのぶ君の為にすずちゃんを弱いままに仕立て上げなきゃいけなかったんだよね?ね、しのぶ君?(いじめるのやめてあげて)

……そんな感じです。(笑)
歌に関しては次の作品とまとめて書こうと思います。



 「ONE PIECE FILM RED」

ワンピースは漫画もアニメも途中までしか追いかけてなくて、現状がほとんど分からない状態です。
なので一応予習として前作の「スタンピード」を見たのですが、オールスター感謝祭でわっちゃわちゃで楽しかったです。
でも現状はよく分からないまま(笑)
とにかくウソップがヒロインだなあと感動しました。ほんと、やる時はやる男ですね。善逸みたい。
劇場に行った日は月曜日だったので、夏休みもあらかた終わったろうし、そんなに混んでないはず…と思いきや、めっちゃ混んでました。
流石ワンピース!
上映中、鼓膜が割れるかと思いながらも、心の中でペンライト振り回しまくってました(笑)
ライブシーンは楽しいです。MV見てる気分にもなれて。
そしてAdoさんの歌唱力に圧倒されました。本当に多彩な歌声で魅了してくれますね。
あ、正しくはウタさんの歌だ。
明るい曲からカッコいい曲、激しめの曲に優しい曲とありますが、「新時代」を歌った後はほとんど幸せ(笑顔)になれる曲を歌えていないのでは…と気付いたら切なくなりました。
それはそれとして、前作共に大好きなローが活躍してくれてとっても嬉しい。
まるで保育園の先生みたいな状況になってるシーンがあって、萌え萌えでした。ありがとうございます。
ルフィとシャンクスも直接会わない辺りがエモいですね…。
シャンクスが己の記憶とウタさんの状況を重ねていく部分は感動せざるを得ない。
でもやっぱり、映画を見終わった後どうにもすっきりしなくて。もやもやがずっと残る感じでした。
翌日に映画のレビューを見て、数ある中で自分が感じたもやもやの正体を掴んでいる人は1人しかいませんでした。
その人は劇中に出てくる人物を心理的思考から分析している人で、大海賊時代によって傷つけられてきた人々の心の弱さについて触れていたのです。
私が感じたもやもやとは、「ウタさんは結局、犠牲になったなのではないか」というものでした。
世界中の人がウタさんの歌に期待を寄せて願いをかけ、それに応えようと命すらかけたウタさんに「現実に戻りたい」「今ある生活も大事だ」と言い放つのはなんて身勝手なのだろうと感じたのです。
それを、レビューを書いていた人は心の弱さだと表現していて。
今現代のネット社会や、YouTubreの問題、世界で起こっている戦争に当てはめてみると、それは実際にあるものだと納得できました。
現実逃避したいけど、ずっと逃げているわけにはいかない。それは当然のことかもしれない。
でもだからって、叶えようとしたウタさんを非難することもできないはず。
ウタさんを自分勝手だと捉えていた人もいることに悲しくなりました。
私は、ウタさんのことをもっと知らなくちゃいけないと思ったのです。
なので劇中歌の歌詞を改めて自分で書き写してみました。

すると、曲を聴いているだけだと聞き取れない部分も分かり、彼女の気持ちが込められた、とても伝わりやすく素敵な歌詞でした。
それは「竜とそばかすの姫」も同じでした。

歌詞一つとってみても、より味わえるものがあると感じられました。



映画を観るって、作品に触れるってとっても楽しいこと。
沢山の人が携わっていて、作っている過程の中でも沢山の感情が生まれて込められて。
その完成品を受け取れる私達は幸せだと思います。
だからこそ、「解らない部分があれば調べてみる」という小学生の基本にもう一度立ち返ってみることも大切なのではないかと。
情報社会の現代ならば、ネットで検索すればいくらでも出てくるのだから。
監督の思いや、主題歌に込められた作品のテーマ。
今回映画を観たことによって改めて考えさせられて、学び、教訓にもなりました。
私自身も忘れていたことなので反省しています。
前情報はあまり入れたくないと思ってしまうので、観た後に情報を入れてもう一回観るのがベストかもしれないですね…。
ワンピースは9月17日から入場特典の第一弾がパッケージ変更されて再配布されるそうなので、もう一度観に行こうかと思います。
できれば原作も追っかけたい…。

なんやかんや変に熱く語ってしまいました。
映画のレビューがあまりにも酷かったのでつい。
「竜とそばかすの姫」に至ってはすずちゃんを中学生だと認識したまま批評していた人がいたので。
そこはちゃんと確かめてほしいなあと思ってしまいました。
間違えることは誰にでもあるし、むしろ間違わない人間なんていないと思います。
でもだからこそ、可能な範囲で正しい情報を持つよう意識しておいた方がいいとも思うのです。

……なんか説教臭い!?むしろ愚痴っぽい?
やだわー!年取ったわー!
不快に感じた方には申し訳ないです。

我慢して最後まで読んでくださった方には盛大な拍手と感謝を。
すみません、ありがとうございました。

近々「この世界のさらにいくつもの片隅に」を見たいと思っているので、また何か書くかもしれません。
この映画に関しては見た人は必ずと言っていいくらいに熱いものを感じる作品だと思うので。
つらいけど、見るべき映画の一つなのは間違いないです。