日々いろいろな方と触れ合う中で、

健康について話し合うことは一番多いです。

 

 

そこでふと、

アメリカのパーマー大学への留学時代に聞いた

おもしろい話を思い出しました。

 

 

アメリカ東部ペンシルベニア州のロゼトはイタリア移民が作った小さな町。

どこにでもあるベッドタウンは1950年代、心臓病による住民の死亡率が周囲の町の半分ほどでした。

 

医学者の故ウルフ・テンプル教授らは、ロゼトを含む一帯で診察や血液検査、面接を繰り返しますが、医学的には差が見当たりません。

ただ一つ違っていたのは、住民の連帯感が強いということでした。

「お互いの尊敬と助け合いが健康をはぐくむ」と、

1993年に研究結果をまとめられました。

 

"'The community,' Wolf says, 'was very cohesive. There was no keeping up with the Joneses. Houses were very close together, and everyone lived more or less alike.'" Elders were revered and incorporated into community life. Housewives were respected, and fathers ran the families.

 

ウルフ教授:「コミュニティが密接につながっていた。近所の人に負けまいと見栄を張ることもなく、家族の結びつきは非常に強く、住民みんなが同じように暮らしていた。お年寄りは尊敬され、コミュニティと関わっていた。主婦は大切にされ、父親は家業に勤しんでいた。」

 

 

それも60年代後半から失われていきます。キャデラックを乗り回したり、ラスベガスに旅行する人も出始めました。

70年代半ばには死亡率が他の町とほとんど同じになってしまいます。

 

ハーバード大の公衆衛生学のカワチ教授は

「他人との比較や、富を求めて過重労働になるストレスと、社会の結束が崩れることが健康を損なう原因」と考えています。

 

(参考)

朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/area/tottori/articles/MTW20120331320530001.html

 

ウィキペディア(英語)

Roseto Effect

https://en.wikipedia.org/wiki/Roseto_effect

 

 

“尊敬、つながり、助け合い”など、

目には見えないもの、

温かいもの、

生きる上で大切とされてきたものが、

私たちの健康までも育んでいます。

 

 

周囲からの“尊敬”や、周囲との“助け合い”

が欠乏した状態になると、

どれほど健康的な食や運動や睡眠をしていようとも、

それらは人間の生命力を高めるには不十分だ

ということです。

 

 

昔と比べて属するコミュニティは増えました。

家族、地域、会社、友人だけでなく、

SNSなどのネット社会でも

コミュニティに属している方が多いでしょう。

 

 

どんなコミュニティであっても

“尊敬、つながり、助け合い”

これらがあれば、

それはあなたにとって

かけがえのない生命力の補給源となります。

 

 

特にネット社会では、

敬意の欠いたやりとりが見受けられます。

そんなコミュニティからは、

潔く脱出するのが賢い道。

 

 

だって、そんなところで大切な生命力を消耗するなんて

もったいないじゃない。

大切な生命力は、

本当に大切なこと、大切な人に使いましょ!

大切な使い方をすると、

同時に生命力は補給されちゃうんです(*^^*)

あなたもあの人も元氣になっちゃうんです。

 

 

あなたが機嫌よくニコニコしているだけで、

あなたの大切な人の人生に貢献しているのですよ!

 

 

さあ、

今日も早く帰ってニコニコしていよっと♪