福岡正信という、自然農法の創始者がいた。


不耕起(耕さない)、無肥料、無農薬、無除草を特徴としていて、あの奇跡のリンゴの木村秋則さんにも影響を与えたという。この福岡氏の本が実におもしろい!宇宙・自然の理を学ぶという点で、カイロプラクティックを勉強することができる。


『45年前の若い時、一切無用だ、人智は無駄だ、生態学的に見たり農耕法を考えて作ったりすることは無駄だという哲理が先行してありまして、それでは放ってみろとなりますが、放ったのでは放任になってしまいます。そこで自然の中で自然を生かす、自然に仕えていさえすれば自然が人間を生かしてくれるのではないか、強いていえば、自然とは何かということを頭に置いて、自然を壊さないように、邪魔しないようにと思ってやってみただけです』


カイロプラクティックの哲学、そのままである。カイロプラクターも、人間のカラダという自然に対して、なるべく手を加えない。


しかし、サブラクセーションという、神経エネルギーの流れの停滞が見られた場合、アジャストメントを加える。人間のカラダという自然を壊さないように、邪魔しないように、物理的な力は最小限で行われる。


人間のカラダという自然を生かすためには、加える力は最小限でなければいけない。できれば何をしたのか分からないくらいが理想である。


アジャストメントが完了し、神経エネルギーの流れが全身に100%行き渡るようになると、自然が人間を生かしてくれる。怪しい言い方かもしれないが、宇宙エネルギーとつながることができる。目に見える部分が改善するかもしれないし、目に見えない世界が強くなるかもしれない。


なんでも至れり尽くせりのサービスを良しとする現代社会では、人々は強い刺激に慣れ過ぎてしまっている。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚は、毎日強い刺激にさらされて、質はどうであれ強い刺激でなければ満足できなくなっている人は少なくない。


みきともカイロプラクティックでは、物理的な刺激は、年々少なくなってきている。そういう意味では時代と逆行しているのかもしれない。しかし、これからますます少なくなるだろう。物理的な刺激が極めて少なくなる分、潜在的な力が反比例して多くなっていくことになる。さて、ついてこられるかな??