今朝の最後の患者さんは、“腰椎すべり症”と診断された30代の男性でした。
“すべり症”というのは、背骨の一部分が割れて、前方へズレたものをいいます。腰が不安定になり、神経を刺激して痛みが出ることがあります。原因は、過度のスポーツや背中を後ろに反らした動きによることが多いです。また、生まれつき背骨が割れていることもあります。
レントゲンで“すべり症”や“分離症”と診断されても、痛みのない方も多いです。
今日みえた男性は、高校生のころから腰の痛みが発症し、整形外科では「一生治らないから、痛みと付き合っていくしかない」と言われたそうです。最近特に痛みがひどく、10分くらい座っていると、立ち上がるのが大変でした。
背骨の調整をすること4回。今日5回目の調整にお越しになった時には、背筋がスッと伸びて別人のようでした。「ふと気付いたら、痛みを忘れていました!」とおっしゃいます。
“すべり症”や“分離症”の背骨の割れた部分をひっつけることはできません。でも、背骨を調整することで、神経の圧迫を軽減することはできます。
人間のカラダは、もともと痛みがないようにできています。「一生治らない」ものなんて、あるとは思えないし、簡単に言う言葉ではありません。
PS.この男性、痛みがなくなっただけでなく、便秘も解消されました。これも不思議なことではありません。骨盤部分から出ている神経は、主に大腸や直腸をコントロールしていて、この部分の機能が正常になったからです。