結論から言います。
日本の【IB(国際バカロレア)】は未発達のため、
有効に機能しておらず、
その魅力だけで判断するのは危険です。
以下にそのポイントを列挙してみます。
1.良いところ
・海外の大学を受験する際、
IBの成績で合否が判定される。
=各大学に合わせた受験勉強が必要ない
・国際色豊かな教育環境であるため、
日本人の「普通」や「集団圧力」を気にしなくていい。
=国籍による差別やいじめがない
2.気になるところ
・英語での授業がメインであり、
母語の語彙が伸びない。
=複雑な思考力に耐えられなくなる
=日本人の資質が失われる
・外国人講師の雇用が難しい
=英語を母語としないアジア系の講師が多い
=優秀な講師はほんの僅か
3.使える場面
・帰国子女もしくは両親の国籍が日本ではない場合
・外国籍が原因でいじめられたり息苦しさを感じる場合
・日本の大学や教育に否定的な見解がある場合
特に外国人講師については、
離職率が高く安定しない傾向にあるため、
学校の名前だけで判断することができません。
むしろ毎年教育環境は変化すると思っていたほうがいいです。
もし、それでもIB(国際バカロレア)を望むのであれば、
教職員の研修を頻繁に行っている学校を選んだ方がいいでしょう。
個人の能力に依存するタイプの組織では、
職員の変動が激しい環境下で上質な教育を維持することができません。
それは公立も私立も同じですので、
学校説明会で必ず確認されることをお勧めします。