みなさん、
おはようございます。
【朝の道標】を見に来ていただき、
ありがとうございます。
今日も夏休み特別企画、
「学校教育の闇」をお届けします。
今回は【教員不足のスパイラル】の3回目で、
「教員不足のスパイラルに打開策はあるのか」という、
いよいよ闇を照らす「希望の光」についてお話をしていきます。
前回までの概略を説明すると、
(問1)「どうして教員不足がおこっているのか」
(答え)「ブラック企業などの悪い印象により志望者を減少させているため」
(問2)「教員の質は本当に下がっているのか」
(答え)「伝統的な教育方法に縛られているために下がっている」
ということでした。
こうやって大まかに問題を見渡してみると、
そんなに難しい問題ではないように思えませんか?
そうなんです。
問題がはっきりすれば、
打開策は見えてくるんです。
それでは、
ぼくが思う打開策を3つ紹介します。
(1)「学級経営の範囲を自由化する」
学校の先生はみんな、
忙しくて苦しい仕事のように思われますが、
実は学級経営が上手な先生は、
その苦しみをほとんど感じていません。
たとえば、
子供のケンカにおいても、
学級経営が上手な先生なら、
些細なことで違和感を感じ取れるので、
ケンカになる前に対処することができます。
ですから、
学級経営が上手な先生のクラスでは、
子供達も落ち着いているので、
理科や音楽など他の先生の授業を受ける時も、
問題は起きにくいのです。
そういう学級経営の上手な先生が、
1クラス30人ほどの子供しか担当できないのは、
もったいないと思いませんか?
そこで提案したいのは、
学級規模を30人前後と固定せず、
担任の先生の許容範囲に合わせて変動できるよう、
学級経営の範囲を自由化することです。
もちろん、
教室の大きさは変えられないので、
2つの教室にまたぐときには、
補助の先生と2人で複数担任という形をとる必要があります。
こうすれば、
学級経営で苦しむ先生にとっては、
上手な先生の補助を担当しながら学べるので負担が減り、
ブラック企業のような悪いイメージを徐々に減らせるはずです。
(2)「模範的な教員を明確にする」
ではどうやって学級経営が上手な先生を見分けるか。
それには新しい評価制度が必要です。
現状では学校の先生の評価は、
ネット上の口コミはあっても、
実力を明確に示すようなものはありません。
そのため、
分かりやすい経験年数で判断されがちですが、
教員の質は経験年数では判断できません。
教員の質は、
社会の期待に応えることで判断されるべきなのです。
ですから、
社会が教員に求める素養を明確にし、
その到達度を社会が評価できるシステムが必要です。
そしてその評価が高く、
影響力が大きいと判断される教員を模範とし、
公表することで教員の目指す理想像ができ、
新たに教員となる方々を導くことにつながると思います。
この評価システムには、
今、試作中の【先生の通知表】が使えないか、
模索しているところです。
これが完成すれば、
参観日や学校公開で地域社会の評価を得ることができ、
学校経営に反映させることができます。
(3)「担任指名制を導入する」
もう一つ大事なポイントがあります。
どうして学校の担任の先生は、
お医者さんや弁護士さんのように選べないのかという点です。
もし担任の先生が選べたなら、
子供や保護者から求められている先生像が、
はっきりとわかるはずです。
なのにそれができないのは、
評価されて困る人がいるからです。
それは、
伝統的な教育に固執する先生方です。
彼らは、担任を指名性にすると、
優しい先生ばかり選ばれて、
厳しい先生は選ばれなくなり、
先生が子供達に迎合して軟弱になると危惧しますが、
そんなことは絶対にありません。
子供達も保護者も、
担任の先生をそんなに安易には選びません。
ただ優しいだけの先生は、
悪いことをした子供を叱ることができず、
頼りないと思われ選ばれないでしょう。
もちろんただ厳しいだけで、
納得のいかない指導をする先生も選ばないでしょう。
本当に信頼できる先生を選ぼうとするはずです。
そうやって信頼できる先生が担任となれば、
学級経営はさらに円滑になり、
担当できる範囲も大きく広げることができるのです。
以上3つの打開策を紹介しましたが、
まだまだ思慮不足なところがあると思います。
もし未熟なぼくの打開策を読んで、
お気づきの点や他にも良い打開策を思いついたなら、
ぜひコメント欄で教えてください。
子供達のために、
良い打開策を一緒に考えましょう!
最後に一つ、
現在、教員不足から教員の質が下がるという、
負のスパイラルが起こっていると話を展開してきましたが、
今後、新しい教育を作り出すことで、
必ず挽回できると信じています。
むしろこれをきっかけに、
100年後の日本が劇的に変わるような、
大きな好転反応が生まれるような気がしています。
その時代を導くような転換期を、
ぜひ一緒に楽しみましょう!
さあ、今日も新しい一日のスタートです。
元気に、行ってらっしゃい!