みなさん、
おはようございます。
今日は6月7日(火)です。
今日のことばは、
「損して徳取れ」です。
これは近江商人の有名な家訓ですよね。
ここで注目してほしいのが、
「得」じゃなく「徳」と書いてあるところ。
商人だから「得」を大事にすると思いがちだけど、
実は違うんです。
長くする繁栄する商人というのは、
この「徳」を大事にしていたんですね。
そしてこの「徳」には、
「縁」という意味が含まれているんです。
ちょっと解説していきます。
まず「損して」というのは、
「相手を立てる」という意味です。
例えば、
商売がうまくいった時、
お客を紹介してくれたAさんに、
利益以上にしっかりとお礼をするとか、
初めてのお客様に、
料金以上のサービスをして喜んでいただき、
感謝の気持ちを表すなどです。
そうすると、
つながった「縁」が強化され、
お客を紹介してくれた人はさらに紹介してくれたり、
喜んでくれたお客はリピーターになります。
そうして、
立てた相手がこちらに「良い感情」を持ってもらえたなら、
「徳」が積まれることになるのです。
この「徳積み」をすることで、
良縁が広がり、悪縁を断ち切ることができます。
なぜならこの「徳」というのは、
人の感情でできているので、
時間や場所を越えて伝わる、
まさに神業的に作用するからなのです。
これは学校生活にも使えるんです。
たとえば、
消しゴムを忘れた友達にさっと貸してあげるとか、
給食をこぼした友達の片づけを手伝うとか、
自分にはちょっと不利益に思うようなことで、
相手が嬉しくなるようなことをすると、
相手に感謝の気持ちが生まれますよね。
しかもそれを見ている周りの人も、
手伝っている人を見て、
暖かな気持ちになれるので、
もし何かあった時助けてくれたりするんです。
なんか周りから冷たくされてるなと感じた時や、
意地悪な友達ばかりが寄ってくると思うのなら、
まずは自分の行動を振り返ってみて、
「損して徳取れ」のチャンスがないか探してみてください。
遠回りなようだけれど、
じわじわと効いてくる効果的な方法ですよ。
もしよかったら、
試してみてください。
それでは、今日も新しい一日のスタートです。
元気にいってらっしゃい!