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今日の鹿児島はよく晴れた良いお天気でした🌞
ナラティヴ・セラピーとお別れできない
ナラティヴ・セラピーと決別して、ユング分析心理学入りを決めましたが、何かがおかしいことに気づきました。
私はもともと大学院でナラティヴ・アプローチを学んだら、日本ナラティヴ・セラピー協会を設立して、障害者のセラピーや後進の育成に携わるつもりだったのでした。
無理やりナラティヴ・セラピーとお別れしてしまいましたが、こんなはずではなかったのです。
カウンセリングアプリの元となる技法
それに、カウンセリングアプリを開発するにはナラティヴ・セラピーが必要です。
ユング分析心理学はAIによる自動化が難しく、アプリ開発には適しません。
アプリを開発するならどうしてもナラティヴ・セラピーが必要になるのです。
ユング分析心理学とナラティヴ・セラピーの違い
ユング分析心理学とナラティヴ・セラピーは以下の点で共通点があります。
- 物語を作る(語り直す)
- 人生の意味を理解する
根っこの部分はかなり近いんですよね。
しかし、もちろん違いもあります。
ではここで、私が知りえた範囲でユング分析心理学とナラティヴ・セラピーの比較を行ってみたいと思います。
ユング分析心理学
ユング分析心理学は、カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung, 1875~1961年)さんが創始された心理学の流派です。
ユングさんはヨーロッパのスイスの方で、精神科医でした。
全ての心理学の中で最も難解な流派として有名です。
技法は特に決まっておらず、セラピストが自分で技法を練り上げていきます。
主な手法としては以下となります。
- 語り(カウンセリング)
- 創造(箱庭など)
- 夢分析
「物語を作る」ことを目的としており、「自分とは何者か」を追求する流派と言えます。
ナラティヴ・セラピー
対してナラティヴ・セラピーはマイケル・ホワイト(Michael White, 1948~2008年)さんが創始された心理学の流派です。
ナラティヴ・セラピーは南半球のオーストラリアで誕生しました。
マイケル・ホワイトさんはソーシャルワーカー(大学でソーシャルワークの学位を取得)でした。
マイケル・ホワイトさんが元精神病院のソーシャルワーカーであったことから、ナラティヴ・セラピーはソーシャルワークの流れを汲んでいます。
その技法は、ソーシャルワークの達人だったホワイトさんが、現場で効果があった手法を テンプレート のようにまとめたものなので、使いこなせるようになれば実践で強力に作用します。
技法はソーシャルワークの流れを汲んでいますが、ホワイトさんが「なぜ効果があるのか❓」を考えたとき、その根拠としたのはミシェル・フーコーの哲学や、ベイトソンやガーゲンなどの心理学でした。
なので、ナラティヴ・セラピーはソーシャルワークと心理学の中間に位置すると言えます。
「今ここを乗り越えるための心理療法」と言えます。
主な手法としては以下となります。
- 語り(カウンセリング)
- 手紙
- コミュニティ・アプローチ(複数人OK)
ナラティヴ・セラピーはテンプレートがあるがために、AIによる自動化が可能なのです💡
ユング分析心理学が自動化できない理由
ユング分析心理学がAIで自動化できない理由は以下があげられます。
- オリジナリティ溢れるカウンセリング手法
- 共時性などパラメータでは表現できない難解な理論
- AIでは発揮できないシックスセンス(神秘主義)
- AIには理解できない創造性
ユング分析心理学が取り扱っている領域は、量的な評価しかできないAIには理解できないものばかりなんですね。
なので、ナラティヴ・セラピーがAIによって自動化されても、ユング分析心理学は人間固有の思想として残っていく可能性が高いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました😄
また来てね~😄👋