みなさま、こんばんわ🌜
Xの投稿で知る
#医療維新 なる提言書を発表する #日本維新の会 政調会長 #音喜多駿
— Shoji Kaoru 💙💛 (@Shoji_Kaoru) March 7, 2024
・高齢者窓口負担3割(現行の3倍)
・高額医療制度見直し
・診療報酬見直し(高齢者の成人病等は報酬削減)
・終末期医療見直し⇒尊厳死導入議論
など「高齢者は●ね」と言わんばかりの内容に戦慄🥶… pic.twitter.com/Ye6HUd6pay
3月8日(金)に日が変わったばかりの午前0時頃、寝る前にXをチェックしていたら、こんな投稿を発見しました👆👆👆
どうやら 日本維新の会 の新しい政策提言を批判した投稿のようでした。
日本維新の会は、高額療養費制度を見直し、尊厳死法 を制定するつもりのようです。
日本維新の会の「医療制度の抜本改革」
半信半疑で日本維新の会のホームページを見てみると、医療制度改革の政策提言が掲載されていました。
ホームページには、Xで見た同じ動画が投稿されていました。
政策提言の ドキュメント をチェックしてみると・・・。
確かに「尊厳死法の制定を進める」と書かれていました。
もうダメだと思いました・・・。
安楽死「先進国」カナダの事情
安楽死法の先進国であるカナダの情報は、あらゆるところから入ってきていました。
2016年 安楽死法合法化
積極的な安楽死が合法とされた各国の状況は以下となっています。
積極的安楽死が合法の国
- 1942年:スイス(元々利益目的以外の自殺幇助は合法)
- 1997年:コロンビア
- 2001年:オランダ
- 2002年:ベルギー
- 2008年:ルクセンブルグ
- 2016年:カナダ
- 2017年:オーストラリア(特別区を除く)
- 2018年:ポルトガル
- 2021年:ニュージーランド、スペイン
- 2022年:オーストリア
カナダはもともと後発国だったのですが、いまやぶっちぎりの安楽死先進国となっています。
MAID(Medical Assistance in Dying)
カナダ連邦政府は、MAID(Medical Assistance in Dying)を安楽死法の条文に盛り込みました。
MAID(Medical Assistance in Dying)を平たい日本語にすると「死にゆく際の医療的介助」。
カナダでは、「緩和ケア」と「安楽死」はセットとして扱われ、緩和ケアの果てに安楽死を位置づけています。
緩和ケアを行うと、最終的に安楽死に行きつくということで、安楽死は緩和ケアの一部として捉えられています。
医師でなくてもOK
カナダでは安楽死は医師に限らず、ナースプラクティショナー も可能となっています。
看護職をこんなおぞましいことに関わらせるなんて、元看護師としてとても受け入れられません。
すべり坂、拡大する対象者
「すべり坂」とは、生命倫理学の議論で使われる喩えで、ある方向に足を踏み出すと、そこは足元がすべりやすい坂道になっていて、一歩足をすべらせたら最後どこまでも歯止めなく転がり落ちていくイメージです。
安楽死を合法化した2016年当時、対象者は終末期の人に限定されていました。
しかし、合法化からわずか5年の2021年3月の法改正で、終末期でなくても、不治の重い病気または障害が進行して、本人が許容できる条件下では軽減することができない耐え難い苦しみがある人にも対象者が拡大されました。
2024年には精神障害や精神的な苦痛のみを理由にした安楽死も容認される方向とのことです。
苦しみを軽減する手段が経済的に許容できない
カナダの安楽死 MAID(Medical Assistance in Dying)は、法改正によって対象者が「終末期でなくても、不治の重い病気または障害が進行して、本人が許容できる条件下では軽減することができない耐え難い苦しみがある人」まで拡大されました。
この「本人が許容できると考える条件下では軽減できない」という要件の中には、「苦しみを軽減する手段が経済的に許容できない」ということまで含意されています。
つまり、治療法やケアが確立されていても、治療費を支払えない場合は安楽死が適用になるということです。
お金がなくなったらゲームオーバーを意味します。
安楽死の圧力を受ける障害者
2019年4月にカナダを公式訪問して聞き取り調査等を行った国連の障害者の人権に関する特別報告者は、「施設や病院にいる障害者にMAIDへの圧力がかかっている、また医師らが障害者の安楽死を公式に報告していないとの気がかりな報告が届いている」と報告書に書きました。
カナダでは障害者は安楽死に脅かされているのです。
苦しんでいる人を社会から排除する方法
安楽死という問題解決策が存在することによって、その手前で模索され、尽くされるべき医療や福祉や支援の努力に関係者も社会も目を向けなくなれば、安楽死は耐え難い苦しみを抱えた人への最後の救済手段ではなく、苦しんでいる人を社会から排除する安直な、そして最も安価な問題解決法となってしまうのです。
不穏
このような安楽死先進国の事情を知っていたため、尊厳死法の制定を知ってパニックになりました。
私も殺されるかもしれない・・・。

実希
私も精神保健福祉手帳2級を保持している精神障害者なので、尊厳死法が制定されると死のリスクが高まる気がしました。
今月末に鹿児島に引っ越した後、精神障害者からの脱出を目指して活動を始めようと思っていた矢先で、まさかこんなことになるとは思いもよりませんでした。
死に追いやられないために必死に考えて、
そうだ💡
先生も「精神保健福祉手帳の期限が切れた後、再認定の申請をせず、そのままにしておけば精神障害者から脱出できる」とおっしゃっていた。
そうしよう。

実希
いざというときに精神障害者でないことを証明できるように、先生に「寛解した」という診断書を書いてもらおう❗

実希
と思いつきました。
既に最後の診察は終わりましたが、診断書を求めてもう1度精神科を受診することにしました。
精神科の緊急受診
というわけで、精神科を緊急受診することになりました。
まず予約を取ってからもう1度受診しようと考えて、精神科クリニックに行ったところ、飛び込みにも関わらず即日診察をしてくださることになりました。
予約がないので他患の診察をしばらく待った後、診察室に通されました。
診察室にて
診察室で、スマホの画面に「Xの投稿」や「日本維新の会の医療改革のPDF」を表示して先生にお見せしながら、これまでの経緯を話しました。
私は精神保健福祉手帳を持っている精神障害者です。
でももう鹿児島では精神科を受診せず、手帳も更新しないつもりです。
死に追いやられないために、「寛解した」という診断書を書いていただけないでしょうか❓

実希

先生
診断書は書けますけれども、それは現時点でのことですよ。
それでもいいんです。
お願いします❗

実希

先生
この診断書は誰に見せるんですか❓
・・・(具体的に考えていなかった)。

実希

先生
飛躍しすぎですよ。
まだ提言の段階だし、こんな法案絶対に通りませんよ。
過激な法案を好む一部の人の票を取り込むために、ちょっと目立ったことを言っているだけのように見えます。
絶対に通りますよ❗
コロナのどさくさに紛れて高齢者の保険負担が2割になるのも通ったし、共同親権だって通ったじゃないですか❗
その筋の人々の間では、もう今年には尊厳死法が成立するって前々から言われていたんですから❗

実希
カナダでは高齢者だけじゃなくて、障害者も安楽死で殺されているんですよ❗
じきに日本もそうなりますよ❗❗

実希

先生
(いぶかしげな顔をして)
今日は様子がおかしいですよ。
せっかく安定していたのに。

先生
統合失調症になった経緯も、最初は妄想でしたよね❓
しっかりしてください。
ここまできて・・・逆戻りせんといてくださいね。
先生からは、妄想が再発しかけの怪しい状態に見えたようでした。
先生の言葉で少しずつ心が落ち着いていきました。
先生はデスクのモニタを回転させて私の方に向けながらこう言いました。

先生
紹介状の中身はご覧になっていませんね。
(モニタに紹介状のデータを表示させて)
紹介状はこんな風に書かせてもらいました。
先生は紹介状に書かれた文章を読み上げてくださいました。
紹介状には、私がこのクリニックに来院した経緯、投薬がないこと、働きながら通信制大学で心理学を学んだこと、独学で情報技術を学びITエンジニアの内定を獲得したことが書かれていました。
一旦は精神障害者に転落してしまったものの、そんな中でも挫けず、向上心をもって努力を続け、ITエンジニアになるという夢を叶えた私を高く評価してくださっている内容でした。

先生
紹介状は書かせていただきましたが、次のクリニックを受診するかどうかはお任せします。
1年後でもいいし、3年後でもいいし。
紹介状はとりあえず持っていてもいいですよ。

先生
精神保健福祉手帳は今度の申請の時に、再認定の申請をしなければ失効になります。
手帳が必要ないなら、引っ越しを機になくす方向でも全然いいと思います。
その方向で行かせていただきます。
突然押しかけて申し訳ありませんでした。
私は死にたくないので、命が危ないと考えるとこうやって・・・「命」や「死」が弱点なんだとよくわかりました😅

実希
先生は30分ほど時間をかけて、丁寧に診察をしてくださいました。
診察を終えて待合室に戻る頃には、私はすっかり落ち着いて笑顔になっていました。
飛び入りの私の診察に時間がかかってしまったため、待合室はたくさんの患者さんで溢れていました。
私がパニックになって緊急受診したため、先生や他患の皆様には大変なご迷惑をおかけしてしまいました🙇♀️
でも、先生を頼らせていただいたおかげで、パニックが収まり念願の精神障害者からの卒業を迎えることになりました。
障害者を卒業する決意
主治医の先生の診察を受けて、
今の先生は間違いなく「当たり」の誠実な先生。
まだお会いしたことのない鹿児島の先生よりも、長年診てくださってきた今の先生を信じた方が絶対にいい❗

実希
鹿児島で話がこじれたらそれこそ悲惨・・・。
先生のお薦めの通りに、このまま障害者から卒業しよう❗

実希
と思いました。
本当は鹿児島に行ってから、他クリニックを受診して、そこで精神障害者からの卒業に向けて頑張る予定でした。
しかし、日本維新の会の医療改革の提言を受けて、一足早く精神障害者から卒業することになりました。
大阪から鹿児島へ引っ越しするタイミングで、障害者手帳の手続きをせず、失効を待つという方法で。
「障害者手帳の再認定を申請しない」方法で障害者を卒業することは、患者さんの自由意思を尊重する意味で、最も良い方法だと思いました😊️
というわけで、私はこの3月をもって障害者を卒業し、健常者として生きることになりました😊️
障害者ではなくなっても、これからも私と当ブログをどうぞよろしくお願いします😊️
最後までお読みいただき、ありがとうございました😄
また来てね~😄👋