みなさま、こんばんわ🌜
今日の大阪は肌寒い1日でした。
1 | 友達から電話 |
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久しぶりに友達から電話がかかってきました。
2 | グループホームの入居が決定 |
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電話の内容は「グループホームの入居が決まった」という連絡でした。

友達
新しいグループホームが決まったよ。
そうなんや❗
良かったね❗
どんなところなん❓

実希

友達
友達の友達が入ってるねん。
職員さんも優しいよ。
そうなんや。
良かったやん。
今度こそ、うまくいくといいね。

実希

友達
もう家には戻らん。
もう家には戻らんつもりで出て行くもん。
電話をくれた友達は、重度の知的障害があり療育手帳の区分は A(最重度)です。
ご両親から独立したいと、これまで度々グループホームに入居しましたが、適応できずに都度自宅に戻ってきています。
今度こそうまくいくといいのですが。
3 | 友達の悩み |
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電話は続きました。

友達
家におったら自由にできひんねん。
お母さんがヘッドギアも「嫌」って言うし、イヤーマフも「つけたらあかん」って言うねん。
お母さんには(子育てに対する)お母さんの理想があるんやよ。

実希

友達
精神障害者手帳を取りたいのに、お母さんもお父さんも、わかってくれへんねん。
そりゃあ、わからんやろうなぁ。
ご両親はめっちゃいい人らやけど、障害者になってみないと、障害者の気持ちはわからへんよ。

実希

友達
訪問看護の人も、はじめは私の話を聞いてくれるけど、お母さんが口出して来たら、すぐお母さんの味方するねん。
そりゃあ、誰が聞いても、社会的にはお母さんの言っていることの方が正しいからね。
障害者以外はみんな、お母さんの味方をするよ。
障害者の気持ちは、障害者にしかわからんと思うよ。

実希

友達
障害のある友達は私の気持ちわかってくれるけど。
ほらね。
1回障害者になってみないと、障害者の気持ちはわからへんのやよ。

実希
知的障害の友人は、大きなお家のお嬢様で、いわゆる良家の子女です。
ご両親は、重い障害のある友人を、温かく辛抱強く見守っておられます。
友人以外の兄姉はとても優秀で、社会で活躍されています。
友人は優秀な家族の中で、ただ1人の障害者です。
優秀な家族の中に、突然変異(もしくは母胎内の事故)で重い障害者が生まれてくると、家族はなおさら障害者の気持ちがわからないので、すれ違うことがあります。
友人は家族関係に悩んでいるようでした。

友達
グループホームに入ったら、精神障害者手帳取るねん。
精神障害者手帳は「てんかん」で取るねん。
そんなに手帳がほしいなら、取った方がいいと思うよ。
まだ若いんやから、何でもやりたいことやったらいいんやよ。

実希
既に療育手帳を持っている友人が、新たに精神障害者保健福祉手帳を取得したいのは、「2つ目の手帳を取得することで、自身の障害の重さをアピールし、今よりももっと気遣ってほしい、優しくしてほしい」という気持ちの表れなのです。
社会的には通りませんが、重度知的障害者ならではの考え方です。
こういう障害者独特の気持ちが家族さんには理解できず、すれ違っているのです。
まぁ、なんでもかんでも重度知的障害者の言う通りにすると、めちゃくちゃになっていくので、全ての要求に「イエス」とは言えない事情もあります。
難しいですね😅
4 | 障害者を助ける素敵な国 |
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というようなことをひとしきり話して、友達との電話を終了しました。
重度知的障害があっても、友達には友達が望む人生があります。
そして、国や市町村が友達のような障害者を支援していることで、友達も自身の夢(グループホームに入って両親から独立したい)を叶えて、地域で暮らしていけるのです。
障害者を助けているこの国は、とても素敵な国だと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました😄
また来てね~😄👋