みなさま、こんばんわ🌜

今日の大阪は涼しく過ごしやすい1日でした😊️

 
1 カウンセリング・トレーニング研修 モジュールⅡ
 
 

今日は朝から カウンセリング・トレーニング研修 の日でした😄

 

カウンセリング・トレーニング 第2部の5回目でした。

2 講座風景
 
 

講座の風景はこのような感じでした。

 

今日は29名が参加して、ナラティヴ・セラピーを学びました😃

3 第9章 アセスメントⅡ
 
 

本日のテーマは 第9章 アセスメントⅡ より広い文脈に注目する です。

 

拡大版のアセスメントについて詳しい説明がありました。

 

4 拡大版のアセスメントについて
🍀 文脈を踏まえる(P282)

奇妙な行動に思えても、文脈を理解すると、同じ行動が全然違う意味になります。

 

文脈を踏まえることは非常に重要です。

🍀 関係的自己(P285)
 

木の年輪の不規則なパターンについて考えてみると、このパターンは、気の成長の目安となるだけでなく、木と生態学的環境との関係性やその環境の中で木が対応してきた歴史についても教えてくれます。

 

人は関係的な存在です。

 

自己を豊かに記述するうえで大切になるのは、個人を観察するうえでその個人を超えた視野を持つことです。

 

これはちょうど人以外の生き物を観察する際に、それが生きている生態系を見るのと同じことです。

🍀 社会生態学的モデル(P288)

 

米国の発達心理学者だった ユリー・ブロンフェンブレンナー は、入れ子的に関係しあった複数の文脈に人が組み込まれている様相をまとめ、社会生態学的モデル を作りました。

 

ブロンフェンブレンナーは、1つの文脈において生じた事象が他の文脈にも波及すること、そしてそうした文脈間の影響は相互的であると指摘しています。

 

つまり、あるクライエントが人生の出来事について語ると、そのお話が家庭内で、友人関係の中で、学校で、あるいは職場で、さまざまな影響を及ぼすということです。

 

ある文脈で起きた出来事や展開が、別の文脈でどのように現れるかについても、好奇心を持つ必要があります。

 

🍀 スケーリング・クエスション(P292)

曖昧な説明をはっきりさせるのに役立つ別の方法に、スケーリング・クエスチョン があります。

 

スケーリング・クエスションを使って経験に数値を付けてもらうと、過去・現在・未来におけるクライエントの状態の変化を測るための参照点を得ることができます。

 

スケーリング・クエスションの提唱者は、米国のブリーフセラピストの スティーヴ・ド・シェイザー です。

 

🍀 ジェノグラムで経験を社会的文脈に位置づける(P293)
 

クライエントの経験をより広い文脈に位置づけるのに便利なツールとして、ジェノグラムがあります。

 

ジェノグラムはクライエントの人生に登場する人物を視覚的に表す方法であって、社会関係を示した一種の地図であるとも言えます。

 

家族療法でよく用いられます。

 

元看護師の私には、ジェノグラムは看護1号用紙でも既にお馴染みです。

 

ジェノグラムの書き方は日本と海外でほとんど同じようです。

🍀 西洋的個人主義(スライド)
 

米国の心理学者の ケネス・J・ガーゲン は、『関係からはじまる―社会構成主義がひらく人間観(原タイトル:Relational Being: Beyond Self and Community)』において、「理解可能なすべての行為は、進行中の関係のプロセスの中で生まれ、維持され、消えていくものだ」と記述しています。

 

私たちの行動は、実は既存の人間関係から成り立っています。

 

「なぜ❓」と思う行動は、背後にある関係に注目すると、より理解できるようになります。

🍀 薄い記述と厚い記述(P294)⭐

クライエントの人生を再著述する作業には、「薄い記述」と「厚い記述」があります。

 

この概念は、米国の文化人類学者だったクリフォード・ギアーツによって提唱されました。

 

「薄い記述」とは、クライエントの目的や意図を理解せずに、クライエントの人生を客観的にまとめた記述のことです。

 

「薄い記述」は、様々な側面があるクライエントの人生を、一側面に偏った見方をすることで、クライエントに不本意なラベリングをしてしまうことにもつながります。

 

「薄い記述」はクライエントへ良い影響を与えることが難しいのです。

 

逆に、「厚い記述」とは豊かな記述のことで、「薄い記述」を「厚い記述」に変えるためには、クライエント自身がどう考え経験しているのかを、クライエントに語ってもらうことが大切です。

5 精神障害の背後にある神経科学的証拠の欠如
 
 

午後の講座では、ロバート・ウィタカー氏 の動画の紹介がありました。

 

数分の短い動画を、全員で視聴しました。

 

この動画は、ウィタカー氏が抗うつ薬のエビデンスがないままに、大勢の人が抗うつ薬を内服している事実を指摘していました。

 
 

ロバート・ウィタカー氏は、新聞記者、製薬関係の出版社の共同経営を経て、精神科医療と製薬業界について精力的な執筆活動を行っている米国のフリージャーナリストです。

 

現代の精神医学体制を批判するウェブマガジンである Mad in America の創設者兼発行者でもあります。

 

こんな風に活動されている方がいらっしゃるなんて、知りませんでした。

 

我が国でも、2012年にウィタカー氏の著書が出版されています。

 

向精神薬の危険性は、かなり早くから指摘されていたんですね・・・。

 

9章は内容が多いため、3回にわけて講座を行うことになっています。

 

次回の「カウンセリング・トレーニングコース」の講座は、9章の続きからスタートします。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました😄

また来てね~😄👋