みなさま、こんばんわ🌜
卒業研究の中間発表が近づいてきているのに、全然まとめられていなくて困っています😅
1 | 卒業研究が進まない |
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卒業研究を進めるため、色んな本や論文を読ませていただいております。
かなりの量の文献を読んだので、そろそろまとめたいのですが、今になってまとめ方がわからなくなり、こちらの参考書を慌てて読んでいます👉
めっちゃわかりやすいです😉
2 | 看護学生の偏見 |
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参考書にケーススタディの見本として、『看護学生の偏見』という 精神看護のケーススタディ が載っていました(P233)。
ケーススタディの要約
看護学生のAさんは、精神科が苦手でした。
病院も変な匂いがするし、精神障害者も苦手。
精神科実習に行っても精神看護に抵抗があって、受け持ち患者さんのKさんとうまくいかず、実習が全然進みませんでした。
どうしてそんなに精神看護に苦手意識があるのか❓
実はもともと看護学生Aさんには精神障害者への 偏見 がありました。
看護学生Aさんのお母さんも看護師で、精神科に勤務されており、お母さんから精神看護の話を聞いてマイナスのイメージを持ってしまっていたのです。
看護学生Aさんは自分の中の精神科への偏見に気づき、自分の思いと正面から向き合います。
実習を通してたくさんの精神障害者さんと関わり、先入観と実際が違うことを目の当たりにして、精神障害者のイメージを変えていったのです。
看護学生Aさんは自身の思いと行動を振り返るために プロセスレコード を活用しました。
3 | プロセスレコード |
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⭐ プロセスレコード
プロセスレコードは、1950年代に米国の看護学者ヒルデガード・ペプロウが提唱した文書記録の方式です。
患者さんと看護師の相互関係を振り返ることを目的に、看護教育の一環として用いられてきましたが、現在では介護分野でも広く活用されるようになりました。
プロセスレコード、私も書きました😄
プロセスレコードを使って、患者さんとどんな会話をしたか、その時学生はどう思ったか を後で振り返るんです。
懐かしいですね😉
4 | 精神看護実習の苦い思い出 |
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精神看護実習のケーススタディを読んでいて、私はふと私の看護学校時代の精神看護実習のことを思い出しました。
受け持たせていただいたのは、杖をついた50歳代の女性の患者さん。
診断名は統合失調症で、もうずっと長いこと精神病院に入院されておられました。
5 | ずっと無視されていた辛い記憶 |
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精神看護実習は めっちゃ辛かった です。
私はずっと受け持ちの患者さんに 無視 されていました。
ご挨拶しても、話しかけても、デイルームに誘ってみても、お風呂の時間をお知らせしても、ずーっと無視されていました。
患者さんは私のことは一貫して無視し続けていましたが、看護師さんや介護士さんとは普通にお話をされていました。
なので、視覚や聴覚に問題はありませんでした。
おまけに実習が終わったら、プロセスレコードで 患者さんとどんな会話をしたか、その時私はどう思ったか を振り返らなくてはなりません。
具体的にはプロセスレコード上で、何を言っても患者さんから無視され続けている学生の姿が書かれており、無視されていることにダメージを受けている学生の辛い気持ちが綴られていました。
私は「どうして私を受け入れてくれないの❓」という思いでいっぱいでした。
患者さんと仲良くなり、思いやりを込めて患者さんのことを語る同じグループの学生を心底うらやましく思っていましたし、そのことは態度に出ていたと思います。
私の精神看護実習は最後まで患者さんに無視され続け、コミュニケーションが一切とれないままに終了してしまいました。
6 | 患者さんの気持ち |
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どうしてあの患者さんは私を無視し続けたのか❓
1日に何回もしつこく話しかけてくる学生に気づかなかったはずがありません。
本当はあの患者さんは 学生だった私を受け入れることができなかったのではないか と思います。
精神障害者の中には社会に対する適応能力が低く、物事に順応する力が弱い方々もおられます。
あの患者さんは、もうずっと長いこと精神病院の閉鎖病棟の中で暮らされ、変化のない毎日を過ごされていました。
学生という変化を受け入れられなかったのかもしれません。
もし、自分が50歳で、自分のところに20歳代の若い学生がやってきたら、自ら声をかけ緊張をほぐし、実習がうまくいくように気を遣うものです。
少なくとも私ならそうするし、社会のほとんどの方も私と同じようにされると思います。
でも精神障害者は病気の症状に対応するだけで精いっぱいで、そういうちょっとした気配りが苦手な方が多いです。
精神疾患に由来する社会適応能力とコミュニケーション能力の低さによって、どのように対応していいかわからなくなり 学生を無視し続ける という結果になったのかもしれません。
本当は学生が嫌いなのに、看護師さんたちにお願いされて断り切れなかったのかもしれませんが😅
7 | 一期一会 |
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当時の私のプロセスレコードには、患者さんに受け入れてもらえないことの辛さだけが綴られていました。
当時は私もまだ学生で若くて世間知らずで、何もわかっていませんでした。
自分の辛い気持ちで頭がいっぱいで、患者さんの気持ちや立場をわかろうとはしていませんでした。
私はどうしようもなく未熟だったのです。
今の私ならば、もっと違う関わりができる。
もう1度会えたなら、今度こそ。
そう思いますが、あの患者さんとはもう2度と会うことはできません。
看護は 一期一会 なのです。
今ならわかります。
精神看護においてどうしてプロセスレコードが大切なのか。
精神看護においては、声かけや態度、気持ちこそが看護になるからです。
2度と戻らない青春の日々。
かけがえのない思い出をくださった患者さんのことを、私は忘れません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました😄
また来てね~😄👋