こんにちは。
呂兎来(ながとら)です。
『【BJH祭】冒頭10行評価祭り』
という、小説の冒頭を評価するという企画に参加しました。
冒頭10行というのは、『10文まで』という設定です。
1文が長すぎると不公平があるからか、1文として取り扱う文字数も決まっています。
冒頭の10文だけで評価をしてもらうって難しいな~と作品を見直して、
で参加しました。
【冒頭の10文】
森の奥にちいさな家がありました。そこには老婆と幼い女の子が住んでおりました。
ふたりがよく食べていたのは、どんぐりでした。生まれたときからどんぐりを主食としていた幼い女の子は、どんぐりが大好きでした。
何年も経ち、幼い女の子は少女になりました。少女は山の谷間からわずかに見える街に憧れるようになりました。
「おばあさん、私、街に住んでみたい」
少女の言葉に、おばあさんはうなずくだけでした。
翌日、少女は街に行くことにしました。すると、おばあさんはちいさな木の箱を少女に渡しました。
参加したいな~と思った作品のきりのいいところが11文だったり、12文だったりしたんですよね……。難しかった。
企画参加に関してはこちらから行けます。
コメントを書いても、書いて頂いても、とっても勉強になる企画でした。参加してよかった!
ちなみに、12文で切りがいいのに……と思った作品はこちら。
※4文字で終わる文を3つ以上繋げた場合は1行でカウントする。という企画のルールがあります。
【冒頭の12文】
妻はもう、私に愛情がないのだろう。
それでも別れたいと言い出さないのは、ドラゴンと離れたくないからだ。
私の家には代々ドラゴンがいる。妻と結婚したときに、私は家を継ぎ、ドラゴンも継承した。初めこそ妻はドラゴンを怖がったが、いつのころからか、私に話しかけるよりも、ドラゴンに話しかけることが多くなった。
ドラゴンは長生きで何百年も生き、私の家を守ってきた。戦いでは先頭を切って敵に向かい、災害のときはその身を防波堤のようにした。
私にとってドラゴンは祖父だ。父だ。兄だ。弟だ。──いや、友のようでもある。なんと表現しようとも、ピタリと合う言葉はない。やはり、ドラゴンはドラゴンだ。
妻は私にとってどういう存在なのだろう。
11文で切りがいいのに……と思った作品がこちら。
【冒頭の11文】
「私は……この子と共に地に堕ちます」
周囲にいる神々に衝撃が走った。
天界の均衡を強制的に保てる精霊体、十干が誰ともなく口々に囁く。神々に聞こえないように、とても早口で。
「『愛と美の神』と『義憤の神』はいわば共同体」
「その片方だけが堕ちれば」
「天界の均衡を崩すことになる」
「均衡が崩れた天界は危険だ」
「水平を保てない」
「天界が傾いてしまう」
そう、例えば──水平の定規を片方に傾けるように。
もし、冒頭の十数文で気になったなら、リンクからお読み頂けたら光栄です。
※リンク先は『小説家になろう』のページへ飛びます。
それでは、今回はここまで。