新米ママ、産院で初めて挑戦することに(オムツ替え、母乳レッスン、ミルク、沐浴)ワタワタしておりますが、毎日赤ちゃんの可愛さに癒されております。
「おてて」がこんなにちっちゃい



さて、自分の中では壮絶だった出産体験を、記しておこうかなと思うのですが、かなり長いのと、ちょっと痛々しい表現もあるので、苦手な方は読み飛ばしてくださいね…

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8月30日の朝、おしるしがあり、いよいよお産が近いのかとドキドキ。
午前中は生理痛くらいの鈍い痛みくらいだったので、とりあえず、朝ごはんを食べて、洗濯したり、掃除したりしながらソワソワと過ごします。
昼過ぎごろから、7〜8分くらいの間隔で痛みが押し寄せるようになってきました。
「ついに陣痛が来ました!」と産院に連絡して向かうことに。
14時半に産院に着く頃には5分おきのペースで陣痛が来るようになって、痛みもだんだん強くなってきました。
「子宮口が3〜4センチ開いてますね」
診察してもらい、陣痛室に通され、子宮口が全開(10センチ)になるまで、そこで痛みに耐えながら待ちます。
ところが…
陣痛室に入ってすぐ、何故か陣痛が1分おきに来るように…!!

確か初産の場合は、陣痛の間隔はゆっくり時間をかけて短くなってくるって、本やネットでは書いてあったはず。
1分おきってすでに子宮口全開で分娩台に上がる時のペースじゃ…
(ちょ…ちょ、ちょちょちょちょい待って早いよ…!いきなりフルスロットルっていうか気合い入り過ぎとちゃうの?!!
)

助産師さんに「こっ…こんなに間隔短いこともあるんですか?」と聞いてみたら、
「ちょっと珍しいですね…。赤ちゃんがよっぽど早く会いたがってるのかも」
ちなみにここの産院では、自然分娩か和痛分娩を選択できるのですが(無痛分娩はなし)、痛いのをなるべく避けて通りたい私は和痛分娩を希望していました。
和痛分娩は子宮口が全開になったら麻酔を打つことができます。(無痛分娩の場合はもう少し早い段階から麻酔を打つそうです)
でも、和痛分娩ができるのは、平日の昼間のみ。18時以降の夜間と土休日は担当の麻酔の先生がいない為、タイミングが合わないと難しいと言われていました。
(もしかして、和痛分娩に間に合うように、赤ちゃんが頑張ってくれてる?!なんて空気読めるいい子…!
)


「子宮口、経産婦さん並のスピードでどんどん開いてますよー!頑張って!」
助産師さんに励まされながら、麻酔を打てる望みを託し、何とか痛みに耐え続ける私。
しばらくして、陣痛は30秒に1回のペースでくるようになりました。
…って30秒に1回?!?





ここまでくると、ほぼエンドレス陣痛です。陣痛って必ず休憩時間があるって書いてあったのに…





5分、いやせめて2分でいいから、休みたい…泣
(ああ…地獄の拷問ってこういうことだな…)
その痛みを表現するなら、腰を延々北斗百裂拳で殴りつけられ、さらに下半身をじわじわと引き裂かれるような痛みがエンドレスに続く感じです…





(ケンシロウ様、今までの事は悔い改めますから、もうどうかひと思いに殺っちゃってくだせぇ…)
朦朧とする頭の中で幻覚のケンシロウに懇願する私。
もはや自分が何キャラかよく分かりません…(泣)
そうこうしているうちに、タイムリミットの18時が近づいてきました。
「残念ながら…和痛分娩は厳しそうですね」
「…え?!?!」
それまでずっと献身的に腰をさすってくださり、優しい言葉をかけ続けてくださっていた天使のような助産師さんが、この時ばかりは鬼に見えました。(助産師さん、ごめんなさい…
)

子宮口はまだ7センチ。
「お願いします!どうか麻酔を…麻酔を打ってください…」
「今打っても、折角の陣痛が弱まってしまいますし、一番効いてほしい時に麻酔が切れてしまいますよ」
「そこを何とかっ!途中で切れてもいいですっ!後生だからおねげぇしますだ…!!」(←だから何キャラ)
助産師さんが、先生に確認に行ってくださるも、やはり難しいとのこと。
麻酔を打ってもらうことを心の支えにして頑張っていただけに、その絶望感たるや…
「お前はもう死んでいる」
「…ひでぶっっ!!」
ケンシロウから最後通告を受け、もはや生ける屍と化した私。
もう、痛いと叫ぶ気力すら湧かず、そこからの2時間はほとんど記憶がありません…





とりあえず、出産した友人たちが口を揃えて
「テニスボール
は神…!!」

と言っていた意味がよくわかりました。
(どう使うかはここでは書きませんので、気になる方はご自身で調べてくださいね
)


「子宮口、ほぼ全開になりましたよー!分娩台に上がりましょう!」
20時過ぎ、助産師さんに促されて、ボロボロの身体を引きずりながら、分娩台に移動する私。
「さあ、あとひと踏ん張りですよ!陣痛に合わせて、思いっきりいきんで!」
ああ…やっといきめる!!
陣痛室が前夜祭なら、分娩台は本祭りだワッショイ!!
マタニティピラティスやヨガで相当イメトレを重ねていた私は、待ってましたと言わんばかりにいきみます。
「すごく上手ですよー!呼吸もいい感じ!」
助産師さんに励まされながら、自分にまだこんなパワーがあったのかと驚きつつ、最後の力を振り絞ります。
いいスピードで、お産は順調に進むかに見えました。
と こ ろ が …!
最大の難関スポット、骨盤の一番狭い所をどうしても赤ちゃんが通れない!
最初は調子良くいきんでいた私も体力が続かなくなってきました。しかも足まで攣って、もう何が何だか…





「あともうちょっとだから、ここで陣痛促進剤を打ちましょう!いいですか?」
「お願いします!」
しかし、陣痛促進剤も効かず…





「吸引分娩しましょう…!!先生呼んできます!」
もはや、鼻からスイカとかそういう次元かもよく分からない壮絶な痛さでしたが、先生と助産師さん3人がかりで引っ張り押し出し、21時33分、どうにかこうにか、赤ちゃんが外に出てきてくれました!
本当に何度も死ぬかと思った…





どうやら私の尾てい骨が少し内向きについていて、引っかかっていたのと、へその緒が赤ちゃんに巻きついていたのがなかなか出てこれなかった原因だったみたいです。
産院に着いてから約7時間。初産にしてはかなり早い方でしたが、吸引までしたので、決して安産ではないお産でした…。
だからこそ、赤ちゃんがあったかくて、ちゃんと生きていたことがもう嬉しくて嬉しくて…





お産をずっとサポートしてくださった助産師の皆さん、先生、そして、付き添ってくれた夫と母、
本当に感謝してもしきれません…!
昔も今も、出産というのは本当に命がけなんだなぁ。
この世に生を受けてる人はみんなこうやってお母さんのお腹から生まれてきたんだなぁ。
お産は十人十色。
私よりももっと大変なお産を経験された方もたくさんいらっしゃるだろうし、それぞれにドラマがある。
ああ、生きてるって素晴らしい!
全ての命が尊い…





今までに経験した痛み<<<<<<<<<<<<<<<出産
だったけど、経験できたことは良かったなと思いました。
でももう一度出産しろって言われたら…
次は無痛分娩がいいな!と心の底から思いました…




