映画「ボルベール 」を観に六本木ヒルズへ。

楽しみにしていたアルモドバル監督の新作。


ああ…とっても良い映画だったなぁ。

シーンが進んでいくのをドキドキしながら見つめた。


アルモドバル監督の映画に出てくる女性はいつもチャーミング。

今回は特にそう思った。

女優さん達がホントにイキイキしていて、いいんだな~。


そして、匂い立つような、原色いっぱいの鮮やかな映像にウットリ。。

衣装やお部屋もいちいち可愛いので、見所たくさんで大変!


エンドロールも素敵!(終わるまで誰一人席を立たなかった)


「オール・アバウト・マイ・マザー」や「トーク・トゥ・ハー」は観終わると、お腹にドーンと重力がかかる感じだったんだけど「ボルベール」は不思議なあたたかさと爽快感があった。

なんでだろ。結構ドロドロしたお話のはずなのに。(ツッコミ所も満載なのに)

伝わってくるのは、女性の揺るぎないもの。たくましさ。強さ。明るさ。


印象的だったのがペネロペ・クルスが目に涙をいっぱいためて「ボルベール」を歌う姿。(口パクらしいけど…)


それを隠れながら、そっと聴く母の姿。


余韻のある終わり方も好きだったなぁ。。なんだかほっこり優しい気持ちになれた。



映画の後は、森美術館でやっていたル・コルビジエ展 へ。


ル・コルビジエさんと言えば…ソファとかイスとかが有名で、鉄筋コンクリートを使った、飾り気のない、機能的な建物をたくさん建てた、近代建築のえらい人…というぐらいの知識しかなくて。

もっと無機質な冷たい感じの建物が多いのかと思ったら、全然違った!


模型や平面図だけでなく、バーチャル体験が出来る映像や、アパートの一室や彼の別荘を再現して、中に入れるコーナーもあって、楽しすぎて、気づいたら4時間ぐらいいた(笑)


確かに平面の多いシンプルで洗練されたデザインなんだけど、なんかね、空間がすごく自由で豊かなの。


光の入り具合とか、天井の高さとか、人が心地よく感じるようにちゃんと計算されていて、彼が編み出したモデュロール(人間の身体寸法を基準にした尺度)が建物のそこかしこに生かされている。


ユニテ・ダビタシオンの再現されたメゾネットのお部屋はめっちゃオシャレで「うぁー住みたい!」と連発しながら見て回ったよ。


サヴォア邸とか、ロンシャン礼拝堂とか、いつか行ってみたいなぁ…。

ボルベールにコルビジエ展。ぜいたくな一日やわ~キラキラ