友達に誘われて、「ポタライブ 」に行ってきました。
「ポタライブ」って何ぞや??
軽いサイクリングや散歩を表す「ポタ」に、演奏・演技・ダンスなどを表す「ライブ」を組み合わせて作った造語だそう。
つまり「お散歩しながら楽しむ路上演劇」ということらしい。
なんかようわからへんけど、めっちゃ面白そうやん!
お昼に、吉祥寺の駅の改札前で待ち合わせ。
チケットを買った人は「ポタライブ」シールをもらって、それを目立つところにぺタッと貼っ付けて、いざ出発!
ちょっとハトバスツアーみたい(笑)
主宰の岸井大輔さんのやわらかな語り口にナビゲートされつつ、吉祥寺の水の源という場所へみんなで向かっていく。
岸井さんが丁寧に丁寧に調べあげた吉祥寺の歴史やルーツを聞いているうちに・・・あれ?ボンヤリとしか見えてなかった吉祥寺という場所が全く別のものに見えてくる?!
まるで、使っていなかった意識が開かれていくよう。
そして、街や公園に溶け込むように現われる演者さんを視界のはしっこで見つけたりしているうちに、だんだん、ここが現実の世界なのか、虚構の世界なのか、わからなくなってくる。
水の源、弁財天にたどり着くと、和やかに話していた岸井さんの語り口がふっと変わる。
そして、一つの切ない物語が、静かに静かに語られ始める。
岸井さんのまわりに、空気がキュッと集まってくる。
物語が終わると、また現実の世界へ返されるのだけど・・・なんか、変。どうも、おかしい。
まだフワリと掬い上げられたような、空間がゆがんでいるような感覚が続いている。
自分も、井の頭公園にいる人達も、木々も、池の上のボートも、目に映る全てのものが、ポタライブの一部で、みんながみんな演じているように見える。
どうやら、まんまとポタライブの術中にはまってしまったみたい。
その日は、お散歩にはピッタリのいい天気で、井の頭公園の緑は綺麗だし、こんなにゆっくりお散歩したのもひさしぶりで、とても心地いい、不思議な体験ができたのでした。
演じる人と観客に垣根がないのって面白いなぁ。こういうの、大好きなんだよなぁ。いつかやってみたい!
ポタライブ、これから一ヶ月やっています。吉祥寺以外にも、市川、広尾、世田谷、船橋などなど。
興味のある方は、ぜひ!