目次に惹かれ期待して買いましたが、「第一章 地方公務員優遇のからくり」を読んでガッカリ。「からくり」なんて書いてない! 「電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも、みーんな自治労が悪いのよ」と言いたい結論ありき本。「悪い」はそうかもしれないが、それを言うために「正体」が知りたく買ったのです。残念無念。


せっかく買ったのだから勿体なく拾い読みをした。

国際共産主義運動に関する御高説があったが、それはこんなページ数の限られた新書版ではあまりにも舌足らずで、別の大書として上梓されては。

その昔、「共産主義は間違っている」と街頭で演説をしていた方々がある。原理研究会といった。革マルのドグマをも凌駕したその理論は紙に残されることなく雲散霧氷した。アレを再現していただきたいと思う。

連合にしろ、昔の総評、公労協、国労・動労、全電通、みな内幕本が出ないのは、この低度の駄本でも売れるが如く需要はあるが、取材の難しさなのだと思う。森口先生には『共産主義』に専念していただき、取材の出来る方に今一度本格的な「組合正体本」を書いていただきたいと思う。


少しでもモトを回収したく、メルカリにお安く出品しますから買ってください。
惹句、「美本・カバーあり帯あり内容なし」。