只今 帯状疱疹後神経症。
いつまで続くかわからない。
 
痛い辛いのふた言の日々が続いて
痛い辛いに疲れ果て
痛い辛いはどうにもならないと
あきらめ・・受け入れ・・対処する・・
そして頭と心を整理する。
痛いときは痛いが去るのを待ち
痛いを最小限にできるように・・
それでも時々弱気なり
「痛いよ〜」と 泣きたくなることもあるけれど・・
 
そんな痛い辛い帯状疱疹の記録を日記に綴っていました。
帯状疱疹になって4週目を迎える。
全然効かなかった痛み止めが、うっすら効いている日
が増えてきました。
こうして記事を載せられるところまで回復しているのかな・・と。
 
以下帯状疱疹記録日記です。
 
第一章 帯状疱疹の前兆
 
2023年 8月23日(水) 
 
右脇腹 肌に触れる感覚に違和感。
あれ?痺れる?肌に触れるとシュワシュワ〜っと気味悪く
右腕に鳥肌が立つ。
頚椎症から来る神経症の悪化かな?
安静にして早く寝る。
 
8月24日(木)
 
昨日からの右脇腹の痺れる感覚に加え
右肋骨周辺と背中に痛みを感じる。
ここ・・という特定は出来ず
触れば触るほど痛く・・でも特定できない。
う〜ん・・なんだろう。
 
8月25日(金)
 
日に日に痛みが強くなる。
肋骨にヒビでも入ってしまったのかなか?
肌を触ると感覚が鈍く、相変わらず気味の悪い痺れ。
様子をみて週明けに整形外科に行こう。
 
8月26日(土)
 
昨日に続き痛みが増す。
絶対肋骨折れてる・・骨粗鬆症かな?・・
痛みで気分がなえる。
痛いよ〜・・とても痛い。
 
8月27日(日)
 
朝 右脇腹・肋骨あたりに赤い発疹が数個。
あ・・これは帯状疱疹?
肋骨周辺右腕全体が痺れて痛い。
ネットで帯状疱疹の症状を検索する。
帯状疱疹であることは明らかなようだ。
怖い・・怖い・・
 
明日は皮膚科に行こう。
 
 
第二章 帯状疱疹 一週目
 
8月28日(月)
 
朝・・赤い発疹は右のおへそから背中まで
絵に書いたように帯状になっていた。痛い。
 
皮膚科を受診。帯状疱疹と診断される。
帰宅したらすぐに薬を飲むよう言われる。
発病から72時間以内に薬を飲むと重症化になりにくいという。
薬を飲みきったら再受診とのこと。
 
生徒たちにレッスン休講の連絡。
2週間は静養したい。
 
8月29日(火)
 
抗生物質と痛み止め2日目。痛い。
発疹は成長して15センチ幅で赤い天の川と化していた。
ネットで見た写真のようで、あまりに見事な帯状疱疹なので
写真提供したいくらい・・
薬を塗るときも、ガーゼを被せるときも、痛い。
塗るときは覚悟を持って。
右腕から右手小指薬指が痺れている。
腕を触るとシュワシュワと気味の悪い痺れで
鳥肌が立ち肌感覚は鈍い。
 
メールやラインの返信が精神的に辛い。
治るまで外部との連絡は取らないと決める。
 
8月30日(水)
 
朝から数回 耳の骨に激痛。
ズキンズキンとドンキで一撃されるような強い痛み。
得体が知れないのは怖い。
右腕から指への痺れも続く。
帯状疱疹は相変わらず痛い。
ズキズキ・ヒリヒリ・・ピリピリ・・・
 
朝と夜のガーゼ交換に時間がかかり
それだけで疲労してしまう。
 
8月31日(木)
 
一日中 耳の骨の激痛が続く。
痛くて頭がおかしくなりそうだった。
耳が聞こえなくなるかも・・と恐怖。
耳鼻科・・身体が痛すぎて動けない。
一日寝て過ごす。
 
9月1日(金)
 
耳が激しく痛い。辛い。
腕は相変わらず痺れ、感覚も鈍い。
ピアノ弾けるかな・・と不安になる。
 
ガーゼ交換は恐怖。触れるだけで痛い。
ガーゼも色々あって、少し高いけど
クッション付きのを試してみた。
フワフワで擦れなくていい感じ。
でも高い。一箱2回で使い切るので経済が持たない。
テープかぶれで痒みもプラス。
痛いし痒いし・・なんだかなあ・・
 
9月2日(土)
 
朝 耳の痛みが嘘のようにない。
経験したことない恐ろしい痛みだった。
少しホッとする。
 
 
9月3日(日)
 
生徒から連絡入る。
「お見舞いを門に置いておきました・・」と
 
保冷バッグに簡単に栄養が取れるものが
たくさん入っていた。
ありがたい・・本当にありがたいお心遣い。
キッチンに行くのも苦痛な日がある。
飲み物をグラスに注ぐのも辛い日がある。
ゼリードリンクやアーモンドミルク
寝ながらチュ〜っと吸えて栄養取れてしかも美味しい・・
どんなに助かったたことか。
痛い毎日に心が温まる思い・・・
ありがとう!本当に助かりました。
 
心温まる思いと痛みと・・
幸せとは・・こんな時の方が大きい。
 
 
9月4日(月)
 
再受診。
耳の痛み腕の痺れ・・など伝えるが経過観察。
薬は全部飲んでしまったので、痛み止めをもらってくる。
発疹経過はまあまあ。
 
帰宅後は死んだように動けない。
午後は寝ていた。
 
第三章 帯状疱疹後神経痛に移行かな
 
9月5日(火)
 
朝 剣山で叩かれたと思うような激しい痛みで
目が覚める・・
こんな痛みは経験したことがない。
一瞬強盗に刺されたかと思った。
 
発疹は黒っぽくなっている場所がいくつかある。
潰瘍かなあ・・やだなあ・・
ヒリヒリ・ピリピリ・ズキズキ・・と
なぜか・・先週よりも痛みが増す。
火傷はこんな感じなのかな・・と思う。
夜中痛みがひどく、何度も目が覚める。
痛くてもお腹はすく。
バナナを食べて薬を飲んで寝る。
 
9月6日(水)
 
朝 今日も剣山攻撃で目が覚める。
仰向けで寝ていると激痛が走ることを発見。
あまりに痛いので再受診。
痛み止めを変えてもらう。
神経に効くらしい。
 
今日も一日 痛かった。
「一日痛い」で終わる毎日・・
 
夜 新しい薬を飲む。少しフワフワする。
夜中に目が覚め、バナナを食べて痛み止めを飲む。
 
9月7日(木)
 
剣山攻撃で目が覚め痛い。
朝が一番辛い。痛いのピークでなかなか起きられない。
うーっと唸りながらも、頑張って薬を飲むために
朝食を食べる。1時間くらいすると動ける。
 
ヒリヒリ・ピリピリに加え
ときどきズキンと一撃の痛み
お腹を剣山で叩かれるような痛みが続く
 
一日辛い・・辛い一日
一日痛い・・痛い一日
毎日痛い・・痛い毎日
気持ちも弱まり 泣きたくなる。
 
今日も一日痛くて辛かった。
 
9月8日(金)
 
経過・・・日に日に痛い。
毎日が痛みのピークと思う・・どんどん痛い。
朝が辛い。時々激痛が走る。
針で刺されるような痛みだったり
熱くなったり・・ヒリヒリ・ピリピリ・・ズキズキ・・
 
新しい薬は、飲むとフラフラして、
午前中は身体が動かない。
痛みはとれない。
 
薬・・処方以外にノーシンも飲む。
 
9月9日(土)
 
再受診。
毎日一番痛いを更新している・・どんどん痛いし辛いと医師に伝える。
痛みは経過をみるしかない・・と。
発疹はだいぶいいようですよ、
仕事は復帰してもいいですよと言われる。
痛みは長引く人は3ヶ月〜数年とのこと。
心の中で「そんなのやだよ〜」と泣く。
 
痛み止めをもらう・・気休め程度でも効いてほしい。
 
9月10日(日)
 
痛いまま。眠れず・・朝は毎日剣山攻撃で激痛。
昼間は、時々穏やかな時間も・・・
ホカロンで温めてみる。
 
第四章  仕事復帰 
 
9月11日(月)
 
レッスン復帰してみた。
 
「先生 会いたかったよー」
「毎日毎日 早く先生に会えますようにって祈ってたよー」
 
と生徒の言葉に、元気が出る。
レッスンしている間は、痛みを感じなかった。
音楽の世界は、現実の世界とはやはり違うのだなあ・・
 
明日もレッスンしよう・・
 
夜 ガーゼ交換はやはり恐怖。触れるだけで気味の悪い痛さ。
 
9月12日(火)
 
朝が辛い。痛いのピーク。お風呂にゆっくり入ってガーゼ交換。
ガーゼの貼り方も慣れてきて、きれいに貼れるようになった。
が触れるだけで痛い。
肌感覚は鈍く、触ると電流が走るように痺れて痛い。
 
レッスン・・3時間ほど。
楽しい時間ははやり痛みを感じない。
24時間レッスンしていたい。
 
夜 痛くて大変だった。
 
9月13日(水)
 
昨日の好調が夢だったかのように不調。
痛くて痛くて
ピリピリヒリヒリ針で刺されているようにいたい。
一日寝て過ごす。
 
・・・・
 
毎日痛い・・平穏な日常へのあきらめ・・
 
痛みと痺れと・・
「もう疲れた・・」と時折 弱気になる。
何か少しでも変化が欲しい・・
 
9月14日(木)
 
痛みとの付き合う・・痛みを受け入れる・・
痛みが来たときは、去るまで待つ。
 
背中は触ると痛いけど皮膚感覚は正常に近い。
脇からおヘソまでは、皮膚感覚が鈍く
触ると痺れるようにシュワシュワして痛い。
軟膏を塗るのもピリっと痛く、毎回恐怖。
お腹は一日中ヒリヒリズキズキと痛い。
 
新しい教材が届いたので弾いてみた。
一冊まるごと30分ほどで弾き終わる。
子供の教材は絵本や童話のようで弾いていて和む。
今の私にはピッタリだ。
バッハ平均律を弾いて終わる。
 
そういえば・・今日は腕の痺れがない・・
 
9月15日(金)
 
痛みに変化はなし。
あきらめ・・
いつもの暮らしができるように・・
心を整える。
 
生徒との連弾シューベルトの幻想曲を弾く。
「ため息」の連続が今の私の心境に似ている。
シューベルト・・これを最後に亡くなる。
弾いているあいだは、音の世界にいるので
痛みは感じない。不思議な現象。
肉体と魂は別なのだ・・
音楽は魂の世界とも言える。と思う。
 
明日もレッスンしよう。
 
痛い一日であることは変わりない。
右腕の付け根(脇あたり)が痛いことが判明。
身体の観察をよくすることが、今一番必要。
 
どうか・・・夜中に痛みで目が覚めないように・・
どうか・・・朝気持ちよく目覚めますように・・
 
9月16日(土)
 
なぜだ・・とてもシンドい。痛い。
10時からのレッスンまでに何とか・・・・
 
・・と思っていたが
メイクをし着替えが終わるころ、不思議なくらい
ちゃんと、シャンと、しているではないか。
やはり好きなこと、楽しい時間は、幻の薬らしい。
 
幻から覚めると「痛い」はここにいる。あ〜ぁ・・
 
9月17日(日)
 
朝 痛みなく目覚める。なんて幸せな朝だ。
嬉しいも束の間・・薬が効くまで、まったりゆったりくつろぐ。
 
生活のリズムも考え方も 随分とゆるくなった。
庭の草や木は元気に伸び放題。
もう自分では手入れはできないかも・・・と弱気。
でもだいぶ・・痛みと付き合えるようになった。
 
痛くても いつもの暮らしに戻れますように・・