3月30日は、1964年に開催した東京オリンピックのメイン会場となった旧国立競技場落成記念日です。
 この競技場ではオリンピックの数々のドラマが繰り広げられましたが、その陰で選手たちを支えたトイレの話があります。
それが、地下のトイレに設置された女性用立ち小便器です。

 競技中の選手が用を足したくなった際にいかにうまく素早く対応できるようにするかという課題を解決するために、グラウンド内から直接トイレに通じる通路を確保するととも、女性トイレに立ち小便器を設置し、衣服の脱着時間も短縮するように工夫したのです。
 この女性用立ち小便器は、その名のとおり女性が立ったままオシッコができるように設計された小便器で、ウンチも流れる優れものでした。

 競技場解体の際に、この小便器も撤去されましたが、同じ型式のものがTOTO ミュージアムに展示していますのでので興味のある方は是非ご覧ください。