松方弘樹さん
初めてお会いしたのが私が20代前々半の頃、
京都の東映撮影所の近くの撮影所スタッフさん スターさん 大部屋の俳優さん達が集うスナックでした。
東山先輩も同席されてたと記憶してます。
両先輩に挟まれカウンターに座り松方さんのヘネシーボトルをご馳走になりました。
ロックグラスに並々と注がれたヘネシーストレートが前に並び乾杯‼︎ と思いきや松方さんがボトルをラッパ飲みで口に含み
次にガッと引き寄せられ口移しで飲まされました。
キョトンとしてる私の両隣りの両先輩は悪りぃ顔して笑ってました。
全く嫌な気はしませんでした。
そしたら松方さんが「京都で分からんことがあったらなんでも聞きやぁ! わしが居るさかい なんも恐いことないでぇ」と心強い言葉を戴きました。
その後はお察しの通りシコタマ飲まされました。爆
その後、松方さんには公私にわたり可愛がって戴きました。
そして7.8年前でしょうか?
松方さんと最後に御一緒させて頂いたのが、
やはり京都での撮影で私がレギュラー出演しておりました「水戸黄門」の最終回の二話に松方さんがゲスト出演された際でした。
確か西洋部屋でのシーンで松方さんと殺陣がありました。
私世代は、俳優は芝居は教わるのではなく芝居と技術は目で盗めと教わったギリギリの世代ですが、
松方さんは此方から懐に飛び込めばしっかり受け止めて教えて下さる方でした。
この時も殺陣の技術 曖昧な時代劇の所作等を松方さん自らから教えて戴きました。
そんな想い出が回想シーンの如く甦って参ります。
松方弘樹さんに心よりの感謝と
心からの御冥福をお祈り申し上げます。
松方さん ‼︎
ありがとう御座いました。