レスポールスタンダードを持つ機会がありました。
本物のギブソンレスポールを弾いたのは初めてで、ワクワクしながら手にしてみました。
1999年製のレスポールスタンダード
調べてみると、ボディは現行の穴開き軽量ではなく、メイプルトップ、マホガニーバックの王道ボディ。
確かに、4.6kgと重いです。
最初の印象=重い。
しかし、丁寧な造り。
特に関心したのは、フレット処理、ネック、ヘッドです。
あぁ、ホンモノだなと。
フェンダーでもそうですが、ネックを握ると伝わるものがあります。
ペグのロケーションが絶妙なんだと思います。
ネックも、バックもしっかり木目があり、良いマホガニーを使ってるなと思いました。
ピックアップもたぶん、490/498
秀逸なできあがり。
音は低音のミュートは響き、高温はきらびやか、中音は抜ける感じで、ミュート時の、ポコポコした音がかなりステキです。
ただ一点気に入らないのは、ブリッジです。
このスタッドの大きいブリッジはほんとにいただけない。
ぜひ、木部埋めの上、ネジで直接ボディトップに立つブリッジにしたいものです。
6弦の籠もった抜けの悪さはクリーントーンで最悪の音でした。
ショートスケールで、スーパーライトゲージだとゆるゆるなので、ストップテールピースは低く設定しますが、どうも籠もる。
中高音はとてもいいのに、
なぜ、このブリッジを採用なのか。わからない。
たとえ、ディストーションサウンド一本でも、クリーンがキレイに鳴らないと、音の分離が悪く、塊にしか聞こえない、個性のない音になると思っています。
と、ギブソンを手に入れての感想です。
やはり、自分は買わないなと思います。
追記)ギブソンはマンドリンから始まって〜という歴史から、なるほどと思ったのは、
ギブソンのフルアコはスプルーストップのサイドバックがメイプルとバイオリン族のスペックであること。
そのフルアコをハウリング無しで再現したのがレスポール。
アーチドトップにハードメイプル。
そういった伝統を継承しながら、新しいものを創っていくモノづくりの基本を見た気がしました。
このギターのハードケースがバイオリンと同じく内側に布があったのもそういう意味で印象的でした。