おはようございます。
娘を高校に車で送り届けた帰り、
地元の通りを進んでいたら
デイサービスの白いワゴンが
路肩に停車していました。
ケアの女性と白髪の女性がいて
ちょうど乗り込むところ。
この光景に時の流れを感じました。
というのも、
ワゴンが停車していた場所は
とある車整備工場の前。
その工場に特に関わったことは
ありませんが昔からある工場で
シャッターが上がっていると
私はよくのぞき見していました。
のぞき見って、やばいね(笑)
何を見ていたのかというと
車整備のだだっ広いところの左端に
水槽や鉄格子？があって
その鉄格子の中にわんこがいたのです。
もじゃもじゃのベージュのわんちゃん。
最初は1匹だったのに、
ある日、2匹になりました。
今はいません。
このわんこに初めて出会ったのは
何十年も前の話。
近所で犬の散歩をしているところを
たまたま見かけたのです。
そのわんこを見かけたとき、びっくり。
かつて実家で飼っていたうちのわんこ
とそっくりだったのです。
うちのわんこは滅多にみない外見で、
確か柴犬とテリアの雑種。
柴犬のようなベージュで中型。
だけどもじゃもじゃ。
手入れ不足もあるけれど(笑)
お口や眉毛のあたりがもじゃもじゃで可愛いの。
17年生きて大往生していたから
そっくりなわんこを見かけたとき、
生き別れの兄弟なのかな？！
ってびっくりしたのです。
どこのおうちのわんこなんだろう？とか
うちと同じとこから頂いたわんこなのかな？とか
気になって気になって。
また散歩に遭遇しないかなと思っていたら
だいぶ経った頃、工場のそばで再び遭遇。
こうして工場にいる事を知ったのです。
以来、工場を通りかかるときは
何となくそのわんこを見る習慣が出来ました。
私が見れるのは、通勤前後の通りがかりのみ。
暗がり鉄格子はよく見えないし、いつもいるわけではなさそう。
見えたら、ラッキー！
しかも数年後、うちのわんこにそっくりな、別のわんこが増えていました！
若いから、子供？いや…そんなはずないなぁ。
と気になる工場のわんこちゃん。
…と結婚して子育てして慌ただしく年月を経るうちに、すっかり私はそのことを忘れてました。
気が付いたときには
わんこは若い方の1匹しか見なくなって
そのうちいなくなりました。
日中、整備士さんが働いている時間帯はほぼ通りがかったことがなくて、わんこはどんな風に可愛がられていたのか、何も知らない。
吠える姿もご飯食べてるところも見たことない。
私が専業主婦になって、今は日中に通りかかることもあるけれど、工場はひっそりとしていて静かです。
20年近く経ったからな…。
そんな、一方的な思いをよせるその場所に
白いワゴンが停車していたのです。
乗車した白髪の女性はきっと…わんこを散歩していた、工場兼自宅に住む奥さんだと思います。
ひとつひとつ、見慣れた景色が変わっていくのを感じた朝でした。
読んでいただきありがとうございました