先月22日に、片平晋作さんが亡くなられたそうです。
片平さんは、もうかなり前のことになりますが、西武ライオンズからトレードで大洋ホエールズにやって来ました。
カープファンの私からすれば、左の巧打者が加わった大洋打線は少し厚みが出てきて恐ろしい存在になるかもしれないと思ったりしたものです。
でも、カープには大野と川口の左投手がいたので、片平は封じることができるだろうし、むしろ、江川、西本、加藤初などの投手を片平が打ってくれて、大洋が巨人を苦しめてくれるのではないかと、期待していたのです。
その頃は、巨人とカープが優勝争いの本命で、シーズンによっては、阪神や中日がそれに絡んでくることがあり、大洋とヤクルトは最下位争いをしていました。
なので、片平の活躍で大洋が巨人を負けしてくれることは、カープにとってはとてもありがたいことだったのです。
大洋での片平は、右投手が先発の時、4番ポンセの後を打っていました。
片平が大洋に入団する前年に活躍していたローマンという外国人選手が退団してしまい、左打者が手薄になっていたのです。
ローマンの抜けた穴を、大方埋めていたのが片平でした。
大洋での移籍1年目の開幕戦で、広島市民球場で先制の2点本塁打を北別府から打ったのを特に覚えています。
田代も二点タイムリー、若菜もホームランを打ち、先発の遠藤をカープは打てず、開幕戦黒星を喫したのです。
ファミコンの野球ゲームでも結構活躍してくれました。
87年版のファミリースタジアムでは、4番ぽんせ、5番かたひら、6番あどち、という並びでした。
86年版では、Lチームで、3番あきやま、4番きよはら、5番かたひら、6番たお、というラインナップでした。
ファミスタについて、いまだに、疑問に思っていることがあるのです。
何故、86年版のLチームにブコビッチという外国人選手が入っていないのか?
それから、確か、Sチームにもブロハードがいませんでした。
ともかく、片平の本塁打で出鼻をくじかれてしまったカープはそのシーズン優勝することは出来ませんでした。
開幕戦だけではなく、以後も片平には苦しめられました。
片平は、地味だけれど、とても良い選手だった思います。