1月26日
時刻は乗車した2021年6月のものです。
八王子ー大宮館、武蔵野線経由の
「むさしの号」という列車があります。
走行区間が異色の上、
なんと趣味的な列車ではありませんか。
「鉄」な人なら「武蔵野線経由」という点で
わかると思います。
この列車、貨物線を走る「裏街道列車」なのです。
それが臨時ではなく、定期列車という。
これは面白いと「乗り鉄」してみました。
しかし、なんのため設定された列車かは謎でした。
それが、遅まきながら
最近わかったので。
乗ったのは6月の土曜日、夕方1本目、
八王子発16:56の「むさしの号」。
夏だと車窓が見える時間の列車です。
車両は武蔵野線用のE231系。
「むさしの号・大宮」が斬新に見えました。
どうせなら始発から終着まで乗り通したいと思い、
八王子から乗車。
時刻表には主要駅のみ掲載されてましたので、
中央線や武蔵野線は快速列車かと思いましたが、
各駅停車でした。国立までは見慣れた車窓の
中央線を走ります。
西国分寺の手前で上下線に挟まれた
元々は貨物列車しか走らない、武蔵野線との
連絡線に入りトンネルで中央線と別れます。
武蔵野線との乗り換え駅、西国分寺が近いので
すぐ合流かと思いましたが、思ったより長いトンネル。
トンネルに挟まれた、新小平駅直前で合流なのでした。
ここからは武蔵野線を走ります。
新秋津の手前でトンネルを出て、
昔は山の中ののようでしたが、
今はすっかり郊外住宅地になった車窓の中を進みます。
荒川を渡り「西浦和」の手前で、本線と別れ
再び貨物線に入り、西浦和駅の外側を通り通過。
地図を見ててずっと気になっていた、
浦和の三角線通って、東北貨物線との連絡線に。
千葉方面からと合流して再びトンネルに。
湘南新宿ライナーが走る線路に合流すると
予想してましたが、それにしては長いトンネルです。
後で地図を見ると、浦和の住宅地の下を通ってました。
地上に出て湘南新宿ライナーが走る、東北貨物線と
合流したのは北浦和のあたりでした。
貨物線で地上に出てすぐに合流のせいか、
分岐の存在を知りませんでした。
湘南新宿ライナーが走る東北貨物線に入ると、
旧大宮操車場、さいたま新都心のそば。
外側線をゆっくり走って、大宮の高崎線ホームに
17:45着。
武蔵野線の北朝霞からは大宮まで停まらない感じです。
ルート的に斬新ですが、意外に乗り通したお客さんが
多かったです。これが設定された目的のヒントだったのです。
大宮に着いたら折り返しになると思いましたが、
回送で一度引き上げて行きました。
連絡線という当然ながら初乗りの「裏街道」を通った
ので、50分があっという間でした。
通勤ルートとは違う経路の定期列車というのが
謎のままでしたが、今年の3月のダイヤ改正の発表で、
「新幹線へ大宮利用の多摩、埼玉地区の便宜を」と、
あって、そういう性格の列車だったのかと。
伏線の回収のように謎が解決したのでした。
上野、東京駅や大宮駅でも乗り換えと時間がかかる、
北多摩や埼玉県西部地区の人がターゲットなのでした。
とはいえ、貨物線を通る臨時列車ではなく
定期列車なので、趣味的にも面白く
乗りやすい列車だと思います。
今回は「鉄分濃いめ」でした。