エクレール お菓子放浪記
久々に映画館で映画を見ました。
『エクレール お菓子放浪記』
とてもいい映画でおススメしたいところなのですが、昨日新宿では最終日だったし、まだやってるとこあるのかな・・・という感じです、残念ながら・・・。
この映画は震災前の石巻市を中心に、宮城県や福島県で撮影されました。
今年1月に完成、なんと3月10日に東京で試写会が行われたそうです。
で、次の日にあの震災でメチャメチャに・・・。
映画の出演者のなかでも亡くなった方がいたことから、映画公開が一旦自粛も考えられたけれど、強い復興を願って公開されることになったのです。
映画の中の美しい風景を見ると、胸に詰まるものがありますが・・・・。
ストーリーは戦争中の話で、戦争映画は世の中にゴマンとあるけれど、お菓子を通じて戦争を描いている、珍しいタイプの映画だと思います。
今はお金を出せばケーキでもお菓子でも簡単に手に入りますが、これほどまでにお菓子(エクレール)に憧れ、
お菓子に夢や希望を託して生き抜いていった人がいたんだと思うと、心が痛むのと同時に、改めて自分の仕事に対して身が締まる思いでした。
改めて、どんな時代でも、お菓子は人々に夢と笑顔を運ぶ魔法なのですね。
それにしても、映画の中に何度も流れ、歌われたあの歌、『お菓子と娘』。
今まで聞いた事が無かったけれど、なんて可愛くて素敵な歌なんでしょう。
昭和3年に作られた歌だそうですが、そんな昔の日本に、こんなハイカラな歌があったなんて驚き。
なんで今まで知らなかったんだろう???
お菓子と娘 西条八十:作詞、橋本国彦:作曲
♪お菓子の好きなパリ娘
ふたり揃えばいそいそと
角の菓子屋へポンジュール
選る間も遅しエクエール 腰も掛けずにむしゃむしゃと
喰べて口拭くパリ娘
残る半ばは手に持って 行くは並木か公園か
空は五月のみずあさぎ
人が見ようと笑おうと 小唄まじりで齧り行く
ラ マルチーヌの銅像の 肩で燕の宙返り♪
最後に、映画についてもうひと事言わせて頂くと・・・・
いしだあゆみさんのゴーツクババアぶりが凄かった!!!
さすがは大女優というべきか、あそこまでやるか・・・・というべきか^^;
そして、映画の美しいシーンのように、またあの景色が戻る事を願います。