昨夕、所用で銀座に出かけたんですね。

銀座と言えば、”花のお江戸”。

コロナによる自粛期間中はもちろんのこと、

ここ何年も行っていなかった〜。

緊急事態宣言が明けて、

人出はどんなんだろう？

と思っていたら、

結構出ていましたね。

交通状況も普通だったし。

ただ、インバウンドの外国人と思しき人は

圧倒的に少なかったです。

道行く人は、当然のことながら、

ほぼ100％マスク姿でした。

アップルストアに用事があったので、

立ち寄ろうとしたところ、

「ご予約は？」

と聞かれました。

「いえ、していません」

と答えると、

「こちらにお並びください」

と整列させられて、

「入店する前に検温をお願いします」

と言われました。

”店に入るのに検温!?”

空港ならいざ知らず、

ウチの近所で入店するために

検温を求められる店は一軒もないので、

軽くショックを受けましたね。

それで、入る気をなくして、

アップルストアからさっさと退散。

次に、『ギンザシックス』なるところに

娘が行ってみたいと言うので、

おつきあいで行くことに。

すると、そこでも

入店前には検温を求められました。

さらに、

入り口付近のおねえさんは、

こんなのを着けていましたね。

紺色のスーツ着て、

マスクにこのフェイスシールド姿は

SF小説の登場人物のようでした。

マスク姿はどこでも見られますが、

フェイスシールドまで着けるなんて、

さすが銀座！

そして、

SF小説つながりで

ジョージ・オウェルの『1984年』を

思い出しました。

小説『1984年』は

その背景として、

・世界は分割統治されている

・紛争地域をめぐって絶えず戦争が繰り返されている

・思想・言語・結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられている

・市民は「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョンでコミュニケーションをとる

・ほぼすべての行動が当局によって監視されている

これって、

なんだか今の世界のようではないですか。

国境が封鎖されたり、

往来が途絶えたりして、

「世界は分割統治」されたようですし、

「紛争地域をめぐって絶えず戦争が繰り返されている」

というのは、そのまんまです。

＞市民は「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョンでコミュニケーションをとる

これなぞ、

ZOOMやTEAMSなどによるテレワークのことですね。

＞ほぼすべての行動が当局によって監視されている

朝日新聞デジタルのニュースで

こういうのがありました。

接触通知アプリ、週内にも提供へ 6割以上の普及めざす

（朝日新聞デジタル　2020年6月17日）

政府は、新型コロナウイルスの感染者との接触を通知するスマートフォンのアプリについて、週内にも提供を始める。感染した可能性を利用者に素早く伝え、対策をとってもらうことで感染拡大を防ぐ狙いだ。ダウンロードは任意で、政府は効果が十分に出るとされる国民の6割以上の普及をめざすが、ハードルは高そうだ。

このアプリは、スマホの近距離無線通信「ブルートゥース」を使い、半径1メートル以内に15分以上あったスマホ端末を匿名のIDを交換する形で記録していく。感染が判明した利用者は、保健所から発行された番号をアプリに入力して「陽性」だと登録する。すると、2週間以内に接触があったと記録されていた端末すべてに「陽性者との接触が確認された」との通知が届く。

　プライバシーに配慮し、名前や電話番号などの個人情報や、GPSなどの位置情報は使わない。このため政府だけでなく利用者からも、接触相手や場所の特定や、どの店舗でクラスター（感染者集団）が発生したかなどの分析はできないという。

　接触から2週間以上たった情報は消去され、アプリごと削除もできる。内閣府の担当者は「国民が『気持ち悪い』と感じてアプリが普及しない事態を避けるため、プライバシーに最大限配慮した」と話す。

　政府は、導入すれば感染の可能性が早くわかり、速やかに受診できると強調する。ただ、PCR検査が優先的に受けられるなどのメリットはない。スマホの普及率は7割弱で、「6割達成」は簡単ではない。

　政府はアプリの提供開始を当初、5月上旬と想定。

もともとは民間主導で複数のアプリがあっていいとの考えで、一般社団法人「コード・フォー・ジャパン」などが開発していた。だが、接触通知アプリ専用の技術を共同開発していた米グーグルとアップルが5月初旬、「技術の利用は1国1アプリのみで、公衆衛生当局が作製または利用するものに限る」との方針を発表。スマホのOS（基本ソフト）はこの2社がほぼ独占しているため日本も従わざるを得ず、開発主体を厚生労働省に切り替えるなどしたためスタートが大幅にずれ込んだ。

このアプリによって

誰とどこで会ったか、

という情報が当局に利用されて、

行動が管理されるわけです。

「コロナ感染拡大予防」という名目で。

”コロナ感染が広がらないようにするためには

しかたないじゃない”

と思える方向きのアプリですね。

＞政府は効果が十分に出るとされる国民の6割以上の普及をめざす

とありますが、

＞スマホの普及率は7割弱で、「6割達成」は簡単ではない

とのことなので、

アプリが出ても、

効果は出ずに

そのまま自然消滅というのもアリかも。

個人的には

そのセンを願っております。

もうこれ以上、

街や国がSF化していくのを

目の当たりにするのは、

ちょっと耐えられない気がするので。

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花のお江戸はSF小説『1984年』のようでした