夫が突然旅立ってしまったのが4月13日の事でした。
あれから1週間経ちますが、もうその日が遠い昔の事のように思えます。
まずは皆さまからの温かい励ましと優しいお気持ちに心から御礼を申し上げます。
ありがとうございました!
そんな優しさをくださった皆さまから、「このブログはノムノムさんのものなのだから、気持ちを溜め込まずにここに吐き出したら良い」というありがたいお言葉を頂いたので、今回の記事では弱音を吐かせて頂きたいと思います。
せっかくの良い季節の日曜日にそんな弱音や愚痴など聞かされたくないですよね?
遠慮なくこのページを閉じて、別の方の楽しい記事に移動してくださいませ。
では、始めます。
この1週間はやらなければならない事はたくさんあるものの、まだ動けない事情があったりして足踏み状態でもありました。
雑事だけでもなるべく早く済ませたいと思いながら、なかなかスムーズにはいかないのでもどかしく感じております。
私は夫に本当に甘やかされていたようでした。
家に関する様々な手続きなどはほとんど夫がやってくれていたし、仕事の事も詳しく聞かされる事はありませんでした。
例えば、夫は私のスマホのパスコードを知っていたけど(わからない操作をやってくれたりしていたから)、私は夫のパスコードは知りません。
パソコンも家に何台もあるけど、そちらも立ち上げた時にパスワードが必要だったりしてお手上げ状態。
そもそも、ノートパソコンならまだしもデスクトップの方はどこを押したら電源が入るのかもわからないのです(遺品のPCを見てくれる専門の業者があるようなのでお願いしてみようかと思っています)。
特にリビングに置いてあるパソコンはいつも夫が動画の編集に使っていたものなので、もしできる事なら先日の釜山旅行の旅動画を完成させたい気持ちがあります。
*厚かましいお願いですが、もし詳しい方がいらっしゃったら動画作成についてご教示して頂ければありがたいです。
他にも夫でないとわからない事がたくさんあり、最早お手上げ状態で投げ出したくなりますが、そういうわけにもいきませんよね…。
夫の持ち物1つ取っても、あるべきはずのものが見つからなかったり、そもそもなぜか探してる物がわが家には無かったりするのです。
私は夫と22年間仲良く暮らして来たつもりだったけど、今になって夫の謎な部分を突き付けられて非常に困惑している状態だという…。
庭に出れば夫が手入れしてくれていた庭木が美しい新緑を風になびかせているし、夫が私のリクエストに応えて育ててくれた薔薇やモッコウバラはようやく咲き始めたところです。
↑夫がまだ元気だったつい最近、「モッコウバラ、蕾がいっぱい出来てるよ。今年はいっぱい咲くやろうなぁ」と2人で言っていたのですが…。
モッコウバラは時期が来たので次々と花を咲かせ、優しい良い香りを漂わせてくれています。
1人でいるとやっぱり悲しくて寂しくて仕方ありません。
だって、昨年の今頃はまだ愛犬も庭をちょこちょこと動き回り、私たちを笑顔にしてくれていましたから。
あの頃は何気ない普通の毎日だと思っていましたが、今思えばあれほど幸せな時間は無かったように思います。
「なぜ、こうなってしまったのか?」と思えばキリがないし、激しく自分自身を憐れんで「いっそ私も夫と愛犬の所へ行ってしまいたい」と思う事もしょっちゅうです。
でも、それはやってはいけないんだと思う。
なぜなら、今私の周りには気遣って寄り添ってくれる人たちの存在があるから。
夫の両親や妹、叔母や従姉妹という夫の家族。
何かと気にかけてくださる隣家の奥さまなどご近所の方々。
夫の急逝の知らせを受けて駆けつけて来てくれたり、慰めの言葉を掛けてくれた友達…。
ここ数年その誰とも頻繁に行き来ややり取りをしていたわけではなかったのに、そんな不義理な私の事を支えて励ましてくれています。
昨日はそんな大切な人の1人が遠い所から駆けつけて来てくださり、しばしの間楽しい時間を過ごす事が出来ました。
わが家近くにあるお店(ずっと気になってたお店でした)に一緒に行ってランチを食べ(心苦しい事にご馳走までしてくださった)、その後もう一度わが家に戻って声が枯れそうになるまでお喋りに付き合ってくれたのです。
↑正直言って今はどんなに美味しそうな食べ物でもあまり喉を通らないのですが、大好きなものばかりだったのでとても美味しく完食出来ました。
昨日はそんな感じで慌ただしくも楽しく過ごした1日でしたが、今日はまた1人です。
夫の物の整理など、本当はやらないといけない事がたくさんありますが、気が抜けてしまっています。
いつも週末の朝は鹹豆漿や韓国トースト、はたまたホットケーキやフレンチトーストを作って一緒に食べたなぁとか、疲れているだろうに買い出しにも連れて行ってくれたなぁとか、夜はごはんを食べながら大河ドラマを見たなぁとか、せっかくの思い出なのに今は思い出せば出すほど辛くなるばかりです。
夫はよく「美味しいものを食べるのがいちばんの楽しみ」と言っていました。
家でゆっくりする事を好んでいたのであまり外食はしなかったけれど、なるべく家でも喜んでくれれば嬉しいなぁと思って週末の夜は夫の好きなものだったり、旅を感じられるご飯を作って2人でお酒を飲みながら楽しんでおりました。
でも、今はもう何も作る気が起きません。
いろんな事に対する意欲が消えてしまったのです。
どれだけ美味しそうなものを見ても食べたいと思えないし、欲しいものも何もないし、いつも聴いていた音楽を聴きたいとも思えなくなってしまいました。
ただ、旅に対する意欲は少し残っているようです。
実際はしばらくはどこにも行けないと思いますが、この別れの後始末を済ませ、私が新しい人生を歩き始められそうだったら、どこかに行けたら良いなと思っています。
今はとにかく、2025年3月の2人で行った最後の旅である釜山旅行の滞在記と関連記事を記憶が新鮮なうちに書き終え、あの旅を完成させたいと思います。
今思えば、私たちの旅は4月に行く事が多かったのに、今回は3月でした。
だから無事に行って帰って来られたわけですが、虫の知らせ的な何かだったのでしょうか…。
滞在記は最後の夜である3日目の夜まで書いたので、この旅ももう残りわずか。
現在の私たちにはこのような別れが訪れてしまいましたが、あの旅ではまだまだ楽しい時間を過ごします。
続きも頑張って書きますので良かったら読んで頂けると嬉しいです。
旅について書く事はやめたくないのです、本当に。
それでは、暗い話ばかりをうじうじと書いてしまって申し訳ありません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。