先日、ずっと食べてみたかった金柑豆花を自作したという話を記事にしましたが…
台湾好きさんにとって、豆花というものはとりわけ特別な食べものであるような気がします。
まず、嫌いだと言ってる人を見た事がない。
そして、それぞれ「トッピングは花生に限る」だの「豆花はやっぱり台南の○○が美味しい」だの「温かい方が美味しい」「いや、冷たいのこそ至高」というこだわりの一家言があるようです。
私は台湾で食べる豆花に関してはそんなにこだわりはありません。
*あんまり豆豆した風味が無い豆花が好き(豆腐っぽ過ぎないやつ)、という好みはありますが。
屋台でふらっと買ったりもするし、おしゃれなカフェっぽいお店でも、老舗っぽい年季が入ったお店でもどんと来い。
暑かったら迷わず冷たいのにするし、寒かったなら温かいものを食べます。
トッピングに関しても、何種類も選べるお店も好きだし、シンプルに一種類だけというのも良い。
台湾で食べる豆花で「これはちょっと…」と思うものに当たった事が無く、もちろん大前提としてどこもそれぞれ美味しい(もちろん豆花やシロップの味はお店によって違います)からという事がありますが、元々個人的にああいうふるふるした食感の食べ物が大好きなのです。
↑今一番ハマってるドラマ「明蘭〜才媛の春〜」でもちらっと登場した豆花(「向こうで豆花でも食べて休憩してください」というセリフだけですが…)。
明蘭が食べた豆花はどんなのかな〜。
現在BS11で放送中ですが、もうすぐチャンネル銀河でも始まるのでまた1話目から観る予定。
そんな感じで台湾だとどこで食べても美味しいのですが、以前日本の某所で食べた豆花は甘すぎた…!
豆花って控えめな甘さのシロップが肝。
甘すぎるのは絶対に良くない!のです(あれ?やっぱり私もこだわってるな)。
台湾で食べる豆花の甘さはもちろんちょうど良いし、自作する場合に参考にするレシピもシロップが甘すぎるものはありません。
最近は日本でも台湾スイーツが広く知られるようになって来たので、台湾発や、台湾人オーナーがやっている本格的な豆花を食べられるお店(でも↑の甘すぎた豆花も中華街で食べたんだけどさ)が増えました。
なので、もう甘すぎる豆花に出会う事はないと信じたい…。
このように、豆花というものの認知度が上がりつつある昨今ですが、かつては台湾本(個人の紀行本)にも「絹ごし豆腐にシロップをかけたもの」などと書いてあった事もあるぐらいでした(あえてわかりやすいようにそう書いたのかも知れませんが)。
まぁ、確かにそれっぽいけど…でもそうではない事を知っている人も随分増えたのです。
そんな豆花(どんな豆花?)ですが、トッピングによっていろんな楽しみ方が出来るのもまた楽しい!
種類豊富な豆花のトッピングの中でも代表的なものはやっぱり花生(ピーナッツ)でしょうか。
昔ながらのお店や屋台などでは「豆花」というとトッピングは花生のみ、という所もあって、そのシンプルで潔い味がしみじみと美味しいのです。
しかし、現在主流であり人気なのはやはりトッピングを自由に選べるようなお店(10種の中から3つ選んで、みたいなタイプ)。
トッピングを欲張り過ぎてこんな事に(しかも器がかなり大きい!)。
紅豆・芋圓・タピオカ・はと麦…だったかな?
誠品生活南西店の裏手にあります。おかみさんが優しい!
トッピングをいろいろ選ぶのも楽しいのですが、シンプルなものも捨てがたい。
台南・安平の有名店「安平豆花」では(希望したらいろいろトッピング出来るんだろうけど)潔く1種類だけ選んで注文しています。
1種類だけでもぜんっぜん物足りなくない。
しかし、暑い日には豆類のトッピングをちと重たく感じる事も。
というわけでトライしてみたのがこちら!
檸檬シロップのみの檸檬豆花です。
これがまた爽やかな甘酸っぱさで美味しいったら!
元々こういったゼリーやババロアなど甘酸っぱいふるふるしたものが大好きな私。
というわけで、豆類や団子、花生などのトッピング以外にもフルーツをどどんと乗せた豆花にも目がありません。
冬はいちご!
そう、先ほども登場した「騒豆花」のフルーツ豆花です!
夏のマンゴーや西瓜はもちろん美味しいのですが、冬のいちごがまた甘酸っぱくて豆花に合う!
*バナナも新メニューであったので試しましたが、バナナ独特の渋み(?)が豆花に合わないような…。
もっと熟したバナナだったら美味しいのかも。
ちっちゃくて可愛い雰囲気抜群の本店も良いのですが、広々としていてベトナムフードやベトナムコーヒーも楽しめるこちらを気に入ってます。
ただ、エアコンの効きが常に良すぎるので夏でも羽織るもの必須。
以上、「こだわりがない」と言いつついろんなこだりを露呈してしまった「豆花でふるふる」でした…。
お店でも、自分で作って食べるのもまた楽しい豆花。
今年もたくさん食べられたらいいな。
↑紅豆・緑豆・タピオカ・花生トッピングの豆花。
一見普通ですが、豆花の食感からシロップの味、トッピングまで何もかもが好みでした。