夕暮れ時に、まるで近未来のような新市街をタクシーは走って行く。
街中がきらきらして見えた。

驚くほど近代的で立派な台中市政府。
輝いているデパート。
「ここはホテル?」と思うほど贅沢な造りのマンション。

いくつもの美しい建物の間を通り抜け、目的地の台中國家歌劇院(台中メトロポリタンオペラハウス)に到着した。
日本の建築家、伊東豊雄氏が手がけた曲線使いが印象的な建築物だ。
ここで演劇などを観る予定はないのだが、一階にはレストランや雑貨店がテナントとして入っているし、何よりこの建物を実際に見てみたかったのだ。

実際に建物を目の前にして思ったのはただ一言、「すんごいわ、これ!」だけだった…。
とにかく外も中も空間の使い方が贅沢である。

中に入ってお店なども物色した。
なぜか台所用品の店があったり、台北のVVGグループのカフェやブュッフェレストランがあったり、アクセサリー、自分で組み立てるオルゴール(パーツが色々あってめちゃくちゃ可愛かった!今度は作りたい)などいろいろな店があったが、どこもエリアが分かれているだけで、壁などで区切られていなかった。

しかし、ここでほんのちょっとした悲劇が…!

MITブランドである大好きな蘑菇を見ていたその時、「可愛いバッグだな〜、いくらするんやろ?」と思って前に廻った瞬間ボチャッという音と共に足元がビチョビチョになったのがわかった。
足元を見ると…なぜか商品がディスプレイされたスペースの正面に水が溜められてる!!
何でこんなとこに水たまり(人工的な)を作るんだよ〜!!
前日高美湿地では湿地帯に足を浸けられなかったのに、何でこの立派な建物のおしゃれな空間で足をビチョビチョにしてるんだ、私は!
幸いサンダルだったので、そのままにほっておいたらすぐ乾いたのが不幸中の幸い。
多少意気消沈しつつも「全部見るまで帰らへんで!」と気合いでお店エリアを全部見た後外に出た。

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まるで巨大な宇宙船のような…?
いくつも開けられた丸い小さな窓から光が漏れ出てくるのが星みたい。
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水面にもたくさんの光が反射して美しい。
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いよいよ入り口!
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思いっきりぶれてた(すみません)…。
中も曲線的で何だか安心できる。
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外に出るとすっかり夜だった。
闇が濃くなってから見るとまた印象が違う。
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噴水。綺麗だった。
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國家歌劇院の周りはぴかぴかな建物ばかり。
電飾なども施されていて、いかにもデートにぴったりな場所だった。

もう少しこの新市街を散策する事にした。
新光三越と大遠百が隣り合っていたので両方見る事に。
三越の一階には日本のデパートと同じく一流ブランドのテナントとコスメフロアがあった。
コスメはほぼ日本と同じようなラインナップだが、韓国ブランドの「后」や「ラネージュ」が入ってたり、日本からは撤退してしまったオリジンズやビオテルムが入ってる。
三越の地下にはLINEフレンズストアが開店したばかりだったようで、何と入場制限するほどの混雑ぶり。
ソウルや釜山のストアにもいた巨大なブラウンはここにもいた!
地下には韓国の若者向けコスメブランドも数店舗入っていた(値段はやはり韓国よりも高い)。
対する大遠百だが、高雄や台北の大遠百は失礼ながら古さの目立つ、少しあか抜けない雰囲気のデパートと言った印象なのだが、この大遠百は上から下までピカピカだった。
上の方のフロアには誠品書店も入ってたので、台湾で出版された台北と台中のガイドブックを購入した。

バスでホテル方面に戻った。

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大遠百。ものすごくピカピカ!
アクセサリーなどは日本のブランドが多かった。

「三越/大遠百」という、「そのままやん!」なバス停からバスに乗り、中華路夜市に向かった。
この夜市はホテルからすぐの場所にあったし、夕方訪れた啜飲室の店員さんにおすすめの夜市を訊いたら、ちょうどこの中華路夜市を勧めてくれたのだった。
彼の一押しは全家(ファミリーマート)の近くにある牛肉麺焼きそばなんだそう。楽しみだ!
バスを降りた場所から1番近い屋台から攻めて行く。
昼に食べた酔月楼のミニ割包が美味しかったので、割包を食べてみる事に。
注文すると、早速割包を作ってくれた。
パクチーやピーナッツの粉もたっぷり入れてくれる。
袋に入れてもらい、次の屋台に移動した。
次は飲み物だ。
フルーツジュースの屋台で大好きな西瓜汁(スイカジュース)を注文。
こちらは待ちきれず、手渡されたらすぐに一口飲んでみる。

甘い!沁みる!!

一日中汗だくで歩き続けた身体に沁み渡るような西瓜ジュースの美味しさだった。夏はやっぱりこれだ!
ちなみに夫に一口あげても「ふ〜ん」って感じの反応だったので、損した気がした。美味しいのに!

全家方向に歩き続けると、「牛肉」「羊肉」と書いてある看板を発見!
そして隣にはまさにファミリーマートが。
屋台に書かれた料理名を見ると「炒牛肉麺」の文字も発見。早速おかみさんに注文した。
「辛いのはいる?」と訊かれたので、「小辣(ちょい辛)」と答えた。
屋台の後方にテーブルがあったので、そこに座る。
牛肉麺焼きそばを待っている間に割包を食べてみた。

「???何これ、めっちゃ甘い!!!」

おそらくピーナッツ粉に砂糖もたっぷり入ってるのだろう。
かなり甘かったが、食べ進めていくうちにだんだん慣れてきた。
半分ぐらい食べたところで牛肉麺焼きそばがやって来た。
台北の金春發でカレー牛肉麺焼きそばなら食べた事があったが、こちらは少し違ってピリ辛で美味しい!
牛肉も柔らかだった。これはハマる!
ちなみにカレー牛肉麺焼きそばは全く辛くないが、ジャンクな味わいでそこが美味しい。
美味しかった〜!と屋台を後にし、道路の反対側に渡った(この夜市は普通の道路を挟んで屋台が並んでいる)。
渡った所にあった鶏の唐揚げの店で夫が唐揚げを購入。
お腹もいっぱいになったし、ホテルに戻ろうとした時に「地瓜球」の屋台を発見!
地瓜=さつまいも を団子状にして油で揚げたものだが、
これがなかなかハマる美味しさであった。
地元の人に大人気なようで、完成を待ってる間にもひっきりなしにお客さんが来ていた。
袋に出来上がった地瓜球を入れてもらい、ホテルで食べる事にした。
大満足の中華路夜市である。楽しいし、美味しい!

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割包が看板商品であるようだが、麺類やご飯ものもある屋台。
甘くてびっくりした割包も、慣れたら美味しかった。
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炒牛肉麺の屋台。確かにファミマのすぐそばだ!
啜飲室の店員さん、ありがとう。
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牛肉麺焼きそば。台湾の焼きそばは汁気多めなのだ。
緑の野菜は空芯菜の茎の部分だった。
ちょい辛で作ってもらったが、私的には結構辛めの味付けだった。
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ハイテクなマシーンが導入された唐揚げ店。
この機械で先に注文と支払いを済ませておき、出来上がったら受け取るだけ。いいね!
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地瓜球の屋台。
揚げてる様子を見るのが面白い!職人技。

部屋に戻り、とうとう缶タイプが発売された台湾啤酒の18日間限定ビールを飲みながら、地瓜球と唐揚げをつまんだ。
何とこの日は28000歩歩いたらしい。
疲れたけど、朝から楽しいものや綺麗なもの、可愛いものがたくさん見られたし、美味しいものもたくさん食べたり飲んだりした。
大満足の台中滞在になったなぁ、と思う。
明日は午前早めに台北に向かう予定だ。
名残惜しいが、台北でもまた楽しいことがいっぱい待ってるに違いない。
明日の朝ごはんを楽しみにしながら、眠りについた。

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新光三越で購入した、今はもう日本から撤退したORIGINSの"Peace of Mind"。
約20年前から撤退するまで愛用していたもので、こめかみなどに塗り、香りを嗅ぐと気持ちを落ち着ける効果がある。
この香りでぐっすり眠れた。
なくなる前に台湾に買いに行かねば…。
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缶入りも発売になった、18日間限定台湾ビール!
飲みやすくて美味しい。