宮原眼科の扉を開けると、そこには一言で言い表せない素敵な世界が広がっている。
チョコレート、パイナップルケーキ、クッキー…。
そしてお菓子に欠かせないお茶も各種揃っている。
それらのものが可愛い箱に入れられ、綺麗なリボンで結ばれて持って帰ることが出来るのだ。
特に色とりどりで種類豊富なリボンは、眺めているだけでため息もの。
実は先日池澤春菜さんの本(についてはこちらをどうぞ)で、この素敵なリボンを数種類詰め合わせて販売してくれるようになったと書いてあったので、早速店員さんに訊いてみた。
すると、日本語堪能(このお店の店員さんはほとんど日本語堪能な方ばかりだ)な店員さんが「はい、出来ます。」とすでに箱に入れられたものを見せてくれて、「お好きなリボンを選ぶ事も出来ますよ」と言ってくれた。
選ぶのは4種類(一箱)。
どれも素敵なので迷うが、目に付いた好きな色と柄のものを何とか選んだ。
小学生の頃、毎日髪を結ぶためのリボンを集めていた私は、同じようにお菓子の空き箱に入れていたのを思い出した。
この時リボンを入れてくれたのは、レトロな雰囲気の美しいチョコレートの箱だった。
もう髪にリボンを結ぶことはないけれど、大事にして、時々箱を開けて眺めようと思う。
リボンを用意してもらってる間、他のお菓子を見せてもらった。
そうそう!米粉で作ったパイナップルケーキが美味しいって来る前に読んだ本に書いてあったんだ!…と言うわけでパイナップルケーキを一つと可愛い缶に入ったラベンダー入りの烏龍茶のティーバッグを追加で購入。
他に犬のイラストのレトロなレコードジャケットに入ったティーバッグも数種類あって、可愛くて買おうか迷ったがやめた。
欲しかったのだが、この店で売られてるものはどれもなかなか高価である。

リボンが用意できたと言うので受け取りに行った。
ちょうどリボンのコーナーにチョコレートがたくさん置いてあって、どれも美味しそう(って言うか、試食させてくれた。めちゃくちゃ美味しかったです)!
しかし、やっぱりチョコレートを9月の台湾から持ち帰ったらぐちゃぐちゃに溶けるよなぁ…と残念ながらやめた(って書いて、「ホテルの部屋で食べたら良かったのか!」と思った…)。

私的小規模爆買い(?)を終え、2階のレストラン酔月楼で少し早い昼ごはんにする事にしたが、生憎レストラン開店まではあと30分弱時間があった。

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この写真の左奥に見えるのがリボン。
元々、該当のお菓子を購入したら包装するときに好きなリボンを使ってもらえるシステムなのだが、ずっと「リボンだけ欲しいなぁ〜」って思っていた。
このナッツやドライフルーツ入りのチョコレートもたまらない!
私がこの世で一番好きなお菓子はナッツ入りチョコレートだ。
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どのお菓子もパッケージが本当に素敵!
ついつい散財してしまう…。
そして、昭和レトロな雰囲気(宮原眼科は日本統治時代にあった眼科をリノベーションした店なので、建物を活かしてレトロな雰囲気でまとめてある)の中にひと匙シノワテイストが入ってるのがまた好み。
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右を見ても左を見ても、上を見ても下を見ても素敵な宮原眼科。
これは上。
天井までため息ものの美しさ。

そこで、宮原眼科の建物の外側にぴとっとくっ付いてる宮原珍奶(タピオカミルクティー専門店)と宮原冰淇淋(アイスクリーム)のうちの宮原珍奶に行ってみた。
ちなみに、この二店は宮原眼科内からも行き来できる。
早速、カウンターにいる店員さんに注文してみた。
しかし、一言でタピオカミルクティーと言っても、ベースの紅茶の種類がまた豊富なのだ。
この店員さんも日本語堪能な店員さんだったので、おすすめを訊いてみると、最初はやはり宮原ブレンドティーが良いとの事だったので、素直にそれに従った。
ミルクティーが出来る間も店員さんが色々おしゃべりしてくれた。
ここの店員さんは制服も本当に可愛い(もちろん、彼女自身も可愛い)。
こんな素敵な店で、可愛い制服で働くなんて楽しそう。
いや、実際は雪崩のようにおしかけてくる観光客を捌くので大変なんだろうけど…。
出来上がったタピオカミルクティーを受け取り、外に出て飲んだら…タピオカがもちもち!!
こんなに柔らかくてもちもちなタピオカは初めてかも!
ミルクティーも香りが良くて美味しいなぁ、と思いながらタピオカミルクティーを味わいながらふと見ると、もう一軒の宮原冰淇淋はずっと行列が途切れない。
宮原アイス(冰淇淋)は大ぶりなカップにワッフルコーンを載せ、そこに3スクープでも4スクープでも好きなだけ自分の好きなアイスを載せてもらえる。
そしておまけに豪華なトッピングも!
逆にそんなに載せない選択も出来ると思うが、やはり大半の人が「アイスたっぷり、トッピング載せ載せ」で注文していた。
日本人観光客の男性(おじさん)グループも、普段アイスには見向きもしなそうなのにアイスとトッピングを山盛りにしてもらって楽しそうだ。

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可愛い紅茶缶がずらり!
思わずまたまた欲しくなる宮原珍奶。
宮原眼科に関してはいずれまたこちらで詳しく書きたいと思う。

さぁ、そろそろ開店時間だと再び宮原眼科店内へ。
2階へ上がる階段の所に行くと、案内係の店員さんがいたので「2人」と告げ、2階へ。
ここでは軽く昼ごはんを食べ、先程外で羨ましく眺めていた宮原アイスも食べる予定である。
日本語メニューと中国語のオリジナルメニューも貰い(日本語メニューにはたまに載ってない料理があると聞いたので貰ったが、今は改正されたのか全部同じだった…)、早速どれにしようかと選び始めた。
前回来た時は魯肉飯とパイナップル入り海老マヨ、デザートはスイーツ版ぶっ飛びスープにしたのだが…(どれも美味しかった!)。
ちなみにこのレストランでは最低消費(お客一人が店で使わなければならない金額が決まっている)380元(日本円にして約1400円)だが、やはり、と言うべきかどれも割と高額なので、380元なんてすぐ超えてしまう。
夫は炒米粉(焼きビーフン)、私は割包(日本でいう所の角煮バーガー、もしくは台湾バーガーと呼ばれるもの)にした。
ここからは写真と共にご紹介しよう。

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こちらが割包と右のが炒米粉(写真が切れててすみません)。
炒米粉、一口貰ったけどかなり美味しい!
そして、このおままごと感のあるミニサイズの割包プレートは…
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こんな風に自分で組み立て。
白いナプキンに包まれた饅頭を割り、角煮のスライスやパクチーなどを挟む。
かかってるきな粉みたいな粉はピーナッツ粉。
これは可愛い上に美味しい!次回もこれだな。
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ビーフンも割包も美味しいけど、量が控えめなのですぐ食べ終えてしまう…もうちょっと食べたい…と思ったらデザートには宮原アイスがどーん!と出現。
ちなみにアイスだけ事前に注文(愛文マンゴー・紅茶・巨峰・カカオ66%のチョコ)し、トッピングは席で選びながらウェイターさんが載せてくれる。
外で食べるのもいいけど、レストランで優雅に座って食べるのもおすすめ。
なお、前日に行った宮原眼科姉妹店の第四信用合作社でも席に着いてゆっくり食べる事が出来る。
トッピングは写真の通り、蝶々型のパイ(さくさく!)・くまちゃんクッキー(可愛い!)・チョコ(ナッツ入りで中にはとろーりクリーム入り!)・チーズケーキ(夫が食べたからわからない。食べたかった!)・パイナップルケーキ(間違いない!)の5種類も(これはレストランのメニューで決まっていた。アイス4種にトッピング5種)!
アイスはフルーツや紅茶はシャーベットっぽくあっさりしてて食べやすい。
でも、しっかりと素材の味がする上質なアイスだ。
反してカカオ66%チョコはかなり濃厚でクリーミー!
トッピングもそれぞれしっかりと美味しくて「さすが!」の一言。そりゃ並ぶな、と思った美味しさ&可愛さだった。

宮原眼科を後にして、ぶらぶらと歩いてホテルに戻った。
途中、カメラの充電器を忘れて来たのでたまたまあったカメラ屋さんで購入。
純正のものではなかったが、安かったし、ちゃんと充電出来るし完璧。
ホテルで充電し終わるまで休憩した。
ちなみにこの日は9月15日の金曜日だったが、私が住む岸和田市ではだんじり祭りの試験曳き(翌日と翌々日が本番だが、本番前に2度試験曳きと言うリハーサル的なものが行われる)で、何とネットで生配信していたのだ。
ホテルにいる時ふと気づくと太鼓や笛の音がして来て、その時に夫を見ると必ずタブレットで生配信を観ているのだった…。
夫自身は高校入学以来だんじり祭りは観に行くだけで参加してないのだが、それでもやっぱりこの調子だ。
私は他府県出身なので「旅先でまで観たがる」この感覚はわからない(祇園祭の山鉾巡行は毎年家のテレビで観てるけど)。
そもそもだんじり祭りの時には仕事が休みだから、という理由でこの時期に台湾に来ているのだが、それを言い出したのは他でもない夫なのだ。
まぁ、いいけどさ。

ホテルで一休みし、午後3時頃再び出発。
実はこの時ホテルで貸し出している自転車を借りようとしたが、前回台南のJJウェストホテルで貸し出していたようなしっかりしたママチャリではなく、タイヤの小さいおしゃれ自転車だった。
試しにちょっと乗ってみたが、怖い!
台中の人はバイクや車の運転が荒いという評判なので(確かに若干荒い…)、乗り慣れてないタイプは怖いので、自転車を返すことにした。
貸し出してくれたホテルのスタッフさんは、私たちが自転車を戻しているのを見て、慌てて「どうしましたか?自転車壊れてましたか?」と訊きに外まで出て来てくれた。
「いや、乗り慣れてなくて…ごめんなさい、やっぱり返します」と言う私に「そうでしたか」とホッとしたような笑顔で請け合ってくれた。
本当に申し訳ない!

とりあえずバスで草悟道に向かうことにした。
これからは新市街の散策だ。

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前回は宮原眼科とこの草悟道のみしか見られなかった、たった数時間の台中滞在だったが、ここはまたぜひ来たいと思うぐらい気持ちの良い、歩くのに最適なエリアである。
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人だかりがしていたので「何の店かな?」と思ったら、抹茶スイーツのお店だった。
最近、世界的に抹茶スイーツが流行っているらしい。
そう言えば、関西空港第2ターミナルにも抹茶スイーツの店がある。
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こんな感じで道沿いに露店も出ている。
何とも平和、何とも幸せな午後である。
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草悟道の近くにある春水堂。
ほぼ初めて(大阪の阪急百貨店のアジアフェアに出店していた時に一度だけ飲んだ)の春水堂のタピオカミルクティー。
「平日レギュラーサイズ15%引き」って書いてあったからレギュラーサイズにしたら、何とジョッキサイズだった…。

可愛い雑貨のお店を見たりしながらジョッキサイズのタピオカミルクティーでちゃぽちゃぽしてるお腹を小慣れさせようと散策した。
やたらお洒落な一画(ちょっとソウルのカロスキルの裏道を思い出した)を通り抜け、目的地に到着。
そこは…台北でも行った啜飲室!
そう、まだ若干お腹はちゃぽついてるけどクラフトビールだ(いつから地ビールじゃなくクラフトビールと言うようになったんだろう?)!

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啜飲室 台中店。
台北のLandmark店と違い、座って飲める!
外で立ち飲みも楽しいけどね。
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フルーツも入った(とは言え台湾でよく売ってるフルーツビールではなく、フルーティーな味わいのビール)ビール。
香りも味も良く、結局これをお代わりした。
ビールはサンプラーセット(飲み比べ)もあるので、次回はそれにチャレンジしたい。
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そして啜飲室と言えば、やっぱりこのお肉プレート!
全てがいい具合に生っぽく(生ではない)、とてもビールに合う大人の味。
この啜飲室には他のおつまみも色々あった。
おしゃれなエリアのおしゃれな店で、店員さんたちもおしゃれ女子&男子なので気取ってるかと思いきや、フレンドリーで親切である。
こういうところ、やっぱり台湾はいいなぁ〜。
夜市のおすすめも教えてもらった(次回登場します)!
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雑貨屋さん、カフェ、レストランなどが点在するこのエリア、今度はもっとゆっくり歩きたいと思う。

このエリアのすぐ近くの大通りに出て、次の目的地へ向かうためにタクシーを待った。
その大通りがまた台湾の典型的な街中の道、と言った感じで、先ほどまでいた静かなエリアとがらっと雰囲気が変わり、賑やかな繁体字の看板の店が並ぶ通りだったのが面白い。
こういう街の面白さがいちいち私の心の台湾好きな部分を刺激する。

さて、タクシーはどこに向かうのか?