こんにちは。

心と体の健康寿命を延ばす専門家
小嶋美紀です。


毎月、ご様子を伺う
高齢の一人暮らしの女性が
いらっしゃいますが、
ほんとによく動かれます。


一人なので
やらざるを得ない
ということもありますが、
朝から玄関前を掃いて
お味噌汁を作って、
洗濯をして干して
買い物に外出して・・


「毎日大変」と
言いながらも
認知症もなく
しっかりされていますし、
見た目もお若いです。


買い物に行くことは
自然に運動になりますし、
買ってきたものを
冷蔵庫にしまったり、
名もなき家事が
たくさんあります。


家事って無限に
いろいろあるんですよね。


大容量パックの
お肉を買ってくれば
小分けにしてから冷凍するし、
ネギやしょうがなどの薬味は
すぐ使えるように
切ってから保存して、
果物を買ってきたりすると
「皮でも剥いておこうか」、
ついでにシンクを
洗っておこうか・・・


あ゙ぁ゙~
ほんとにキリがない・・


主婦・主夫の皆さんは
座る暇がないくらいですよね。


ちょっと話が
脱線していまいました。


家事の中でも特に調理は
さまざまな工程があって、
複数の脳機能を同時に使うため、
認知症予防には
非常に効果的です。


メニューを考え、
食材を選んで準備し、
段取りを決めます。


計画能力や
論理的思考が働きます。


また、調理は
五感をフルに使います。


材料を触ったり切ったり、
触覚、聴覚が刺激されます。


まな板の上で
野菜をトントンと切る音は
家庭の温かみがあって
いいですね。


そして火加減を見ながら
材料や調味料の
投入タイミングを
見極めます。


味付けの時は
味覚や嗅覚が活躍し、
盛り付けの時は
美味しそうな彩りや
配置にするため
視覚を使います。


このように
五感を使うことで
脳に新しい刺激が加わり、
神経細胞のつながりが
強化されます。


また、食材を切ったり、
材料を混ぜたり、
盛り付けたりするのに、
手先を使う動作が
多いです。


このような細かい手の動きは、
脳の運動野を刺激して、
神経回路の維持や
新たな回路形成に
役立つとされています。


何より、自分で作ると
添加物などの
余計なものが入っていないので
健康にもいいですね。


調理は
脳のいろんな部分を
同時に使う
複合的な活動ですので、
さまざまな脳機能を
鍛えることができます。


定期的に調理を楽しんで、
認知機能の低下を防ぎ、
認知症予防に
役立ててたいと思います。


さて、今日は
何のメニューにしましょうか・・