こんにちは。

心と体の健康寿命を延ばす専門家、
小嶋美紀です。



この前、ある女性が、
「夜、いろいろ考えると
ほとんど眠れないのよ」
と言われていました。


その方だけでなく、
一日家にいて誰とも話さないと
これからの生活が
どうなるんだろうと
不安で不安で眠れないという
高齢の方の声を
良く聞きます。


不安というのは
一つ頭に浮かぶと
その周辺事項も巻き込んで
頭が不安でいっぱいに
なったりします。


最近
物忘れはありますか。


えっ!
物忘れ・・・


突然の「物忘れ」のワード、
失礼いたしました。


ただ、
不安と物忘れには
関係があるんです。


一時的な不安は
そうでもありません。


一時的なものは
その不安の原因が
だいたいわかっていると思うので、
それを取り除けば
不安は解消します。


ただ毎日のように
マイナスなことを考えたり、
慢性的な不安があったり、
強い不安が続いたりする時は、
ちょっと物忘れが
多くなっているかもしれません。


不安というのは
ストレスです。


そして
記憶をつかさどっている
脳の「海馬」は
ストレスに非常に弱いです。


ですので
慢性的に不安がある人は
ストレスも受け続けています。


海馬は、外からの情報を
まず短期記憶として受け止める
重要な部位です。


ストレスがあると
その記憶の機能が低下するので
特に新しいことが
頭に残りにくくなります。


今までのことを忘れる
と言うより
新しく得た情報を
覚えていない物忘れ
という感じでしょうか。


「この前
初めて会ったあの人、
名前聞いたのに
何ていう名前だっけ?」


こんな時は
不安やストレスによって
海馬が弱っているかも
しれません。



何が不安の原因なのか
わかればいいのですが、
慢性的になると
いろんなことが絡み合って
何が原因か、わからないことも
多いです。


できれば一つでも二つでも
不安の原因を解明して
ストレスを取り除いていくのが
望ましいです。


そして、
海馬を活性化するために
新しい情報を取り入れてみると
いいです。


例えば
旅行などはいいですね。


初めて見る場所、初めての体験で、
ストレスも軽減し、
海馬も元気になります。


旅行でなくても
いつもと違う道を歩いてみるとかも
新しい情報を得ることができます。


ストレスを回避するのは
脳の健康にとっても重要ですので、
気分転換できる方法を見つけて
不安をため込まないように
してみてください。