こんにちは。

心と体の健康寿命を延ばす専門家
小嶋美紀です。


喫煙が健康に悪いことは
皆さんご存知ですね、


以前、喫煙が
「健康寿命を縮める」という
お話をしました。


今日はその中でも
認知症にスポットを当てて
喫煙と認知症の関係について
お話ししたいと思います。


喫煙は、
血管を収縮させ、
血流を阻害します。


特に脳への血流は減少し、
酸素や栄養素の供給不足を
引き起こします。


脳は、酸素や栄養素を
多く必要としており、
その供給不足は
神経細胞の損傷や機能低下に
つながります。


また、喫煙によって
血管壁が傷つき、
炎症や血栓が
形成されやすくなります。


脳血管に血栓が詰まると、
脳梗塞を引き起こし、
認知機能の低下や脳卒中などの
深刻な症状を引き起こします。


脳内の微小血管の損傷も
引き起こしますので、
脳への酸素供給をさらに
減らします。


また
神経伝達物質である
アセチルコリンの働きを
阻害する可能性があります。


アセチルコリンは、
記憶や学習に
重要な役割を果たしており、
その働きが阻害されると、
認知機能が低下します。


そして
タバコに含まれる化学物質は
脳に炎症を引き起こします。


この炎症は
神経細胞にダメージを与え、
認知機能の低下を引き起こし、
認知症の進行を加速させる
要因の一つと考えられます。


このようなさまざまな要因が、
複合的に絡まって
アルツハイマー病などの
神経変性疾患や
血管性認知症など、
喫煙が認知症の発症リスクを
高めることが研究で示されています。


喫煙は、認知症だけでなく、
心臓病、肺がん、脳卒中など、
多くの健康上の問題を
引き起こす要因です。


健康を維持するためには、
禁煙することが重要です。


なかなか
禁煙は難しいと聞きますが、
ご自身の健康を守るため、
そして大切な家族を守るためにも、
禁煙を検討してみて下さい。