まだまだ私の心は、健太でいっぱいで、家では寂しくてたまらない…

仕事してたら、利用者の方たちと接する中で、どこかで自分の役割の喪失を埋めて、納得してるところがあるから、楽しく感じたり、やりがい感じたりしてるんだと思う。正直言って、それっておかしいのかもしれない。本当に仕事にうちこんでるんじゃない気がする。

自分の役割を、取り戻してるだけかも。
人間関係も、そこまで深く付き合ってないだけで、すごーくいい環境ではないのかもしれない。

いまだに、不安症状あるしね。

でも、私は働く…穴埋めかもしれないけど、そうするしかない。何もしないではいられない。

こんなんでいいのかわからないけど、毎日毎日を生きていかなきゃいけないから。健太を忘れずに、悲しい気持ちも忘れずに、眠りっ子として過ごした日々も忘れずに、何より、家族に愛され、家族を愛し、この家族に生まれてきてよかったと言ってくれてた健太の気持ちも忘れずに…

家族思いの、優しい健太やった。
人が好きな健太やった。
じめじめの梅雨なんて、なんのその。いつも遊んでる健太やった。

小学校四年生のとき、個人面談で、先生が、「健太くんは、たくさん好きな女の子がいるんですよ。」と、教えてくれた。連絡帳に四人の女の子の名前が書いてあり、態度が見え見えなので、わかるんだそうで…
帰ってから、見てみると、大きな字で書いてあったし。笑えたなぁ…

六年生になっても、女の子に囲まれて遊んでたなぁ…もちろん、男の子もいたけど。男女関係なく遊んでた…
小学校最後の授業参観で、仲良し三人組で、漫才やってたなぁ。お笑い芸人なりたいとかいって。オリジナルのネタ披露してた。健太は、つっこみやったなぁ。
参観終えたら、健太、一人で大泣きしてた。友達何人かは、私立中学行くから、悲しかったんかな?抱きついて泣いてた…ほんとに、感情豊かな子やった。

梅雨の雨みたいに、私の涙はとまらない。
健太、優しい声聞かせてよ…


ほんとはね、私は弱くて、いろんなこと、怖くて不安でたまらないんよ。仕事行く前も、よっしゃって、バリア作って、強い自分、揺るがない自分を演じて…ほんとは、きつい。これ本音。

利用者さん、可愛いと思う。
でも、これは純粋に仕事にうちこんでるんやないし。

それでもいいのかな
健太、教えて…           こんなんでいいん?
これが、生きる意味?
逃げてるだけかも。現実から。健太が死んだことから…仕事に逃げてる…