先日パリ・オペラ座の無観客ライブ配信公演がありました。

 

演目は「ラ・バヤデール」。

 

インドがお話の舞台で、白鳥の湖などで有名なフランス人マリウス・プティパの振付です。

初演は1877年マリンスキー劇場。

 

このプティパさんは、スペイン舞踊をはじめ民族舞踊が得意だったの「白鳥の湖」「くるみ割り人形」など、彼の作品には今回のバヤデールのような様々な国のカラーが織り込まれていて、それが今も見る人を楽しませてくれる理由の一つかもしれません。

 

プティパさんについて書き始めると長くなってしまうので、次の機会に。

 

今回はオペラ・ガルニエではなく(ガルニエさんというこのオペラ座をデザインした建築家の名前をとっています)、オペラ・バスチーユというバスチーユ地区にある新オペラ座でありました。

 

新しいと言ってもできたのは今からもう30年以上前で、ルーブル美術館のピラミット同様、その斬新な外観にはもちろん賛否両論あったそうです。

大掛かりな舞台装置が必要な古典バレエ(眠れる森の美女や、今回のバヤデールのような)やオペラはこちらで上演されています。

 

英語ですが、以下リンクです。

舞台は断然こちらの方が見易いですが、私はやっぱりガルニエ大好きです❤️

 

 

公演は男女2人の主役を幕ごとに違うダンサーが踊る、というスタイルでした。ですので3組の主役ペア。

 

トレーニング、リハーサルもままならない状況で一年近く過ごしてきたダンサーにとっては、バリバリ連日舞台をこなす生活に比べると、決して本調子ではないことは見て取れました。

 

でも技術云々は全く評価の対象にはならない「心」を私は映像からもしっかり感じ取れました。

人間は機会ではありません。もちろんプロフェッシヨナルですからどんな状況でも一定のレベルであることは当たり前かもしれません。でもこの一年(フランスは一年以上) 今まで誰も体験したことのない未知の困難と戦ってきたダンサーたちに心から賞賛と感謝を送りたいと思います。

 

公演にはオペラ座バレエ学校の生徒も出演していましたが、立役の方、生徒たちは衣装の色に合わせたマスクを着用して舞台に臨んでいました。これも今までにない光景で。。。

 

この日は2つオンラインクラスがありましたが、終了と同時にスタンバイ。

観客のいない客席に向かって、それでもにこやかにお辞儀してくれるダンサーに向かって、パソコン前で全力で拍手している自分がました😭 

 

最後に、こちらはガルニエ・オペラ座です。

 

今年はリアルで海外を訪れることができなっかったのでせめて写真でも。。。

私は日本帰りた〜い🇯🇵  みんなに会いた〜い、温泉入りた〜い、日本食たらふく食べた〜い🍣

 

オペラ座の正面です。メトロのオペラ駅を上がるとまずこれが目に入るので、どんなに疲れていても「よし!」と思えます。

 

シャガールの天井画。シャガールはこの作品を終始無償で書き続け、報酬の依頼があっても断り続けそうです。

理由は忘れました😉

 

本当はこんな感じで。。。。

 

少しでもこんな日が戻ってくることを祈ります✨