（私からみたら祖母です）
祖母は30代から、ほぼ寝ているような生活。メニエール病を持っていた為、被る洋服は着ることができませんでした。
眩暈が始まってしまいます。
母のガンがわかった時、先ずは祖母を誰がみるのか？となりました。
祖母は、独りで生活し、母が近くに住んでいたので、1日何回も祖母の様子を見に行く生活でした。
母の病気と共にそれが出来なくなり、ヘルパーさんをお願いする事にしました。
当初祖母は、他人が家に入る事を拒み独りで頑張っていましたが、冬のある日、長いウールのスカートを履いていた祖母のスカートの裾に、炊いていたストーブの火が移り大変な事になってしまいました。幸い火事にはならず、スカートが少し燃えた程度でしたが、火事になっていたら大変です。
それがきっかけとなり、ヘルパーさんをお願いしました。
ヘルパーさんは、介護度が低い為、午前1時間と午後1時間だったと思います。
食事を作ってくれたり、お掃除や身の回りの事などお願いしていました。
母の妹が2人居ましたが、近くに住んでいない為、頻繁には来られません。
ヘルパーさんは、色々やって下さって助かりますが、何か必要な物を買いにお願いすると、一番近い場所で購入する為、とても高い金額で購入したレシートがあると妹が話していました。
少し行けばスーパーがあるのに。
時間で来てくれているから仕方ないけど、と言っていました。
確かに、家族なら少しでも安いお店で買いますから。
定価で色々な物を買われてしまうと、積もり積もった金額もなかなかの金額になると言ってました。
祖母は、頭もハッキリしていて、内臓も悪いところもなく、ただ眩暈だけが持病。
ヘルパーさんとの相性もありましたようで、いついつの人はちょっと嫌だとか、この前の人が良かったとか言っていたそうです。
とある夜、祖母はトイレに行こうとした時、つまづいてしまって、たまたま祖母の家に行った妹が見つけ救急車を。
人が倒れていても、起こす事が出来なかったと聞きました。大人1人を起き上がらせる事は、容易な事ではないと思います。
それがきっかけで、老人ホームへ入る方向で家族が話し合いになりました。
祖母の事を考えたら、可哀想だと母は心を痛めていましたが、自分がガンになってしまったことで、思うように動けないもどかしさもあったのでしょう。
家族でガンの病気がみつかると、生活が一変します。
続く（5/11へ）