2004年に膵臓癌と診断された母と家族の日常をブログに書いております。

5/5からの続きです。

お通やの時、私の従姉妹の子供が私に聞いてきました。
3歳?4歳だったかと思います。
ねぇ、なんで〇〇ママは、寝ているの?
なんでこんな中で寝ているの?
彼女は、私の母を〇〇ママと呼んでいました。
小さな子に説明は、難しくて。
私も適切な説明が浮かびません。
彼女の目線に合わせて、
あのね、〇〇ママは、お空に行ってしまったの。お星さまわかる?お星さまになるんだよ。
理解できたかはわかりませんが。
ふーん、と彼女は言ってました。
幼い子の記憶に葬儀が残るのかと思うと少し酷な気もしました。
母は、孫のように可愛がっていたので、多分彼女もその良い思い出は忘れないでしょう。大人になった時、少しでも母の事を覚えていてくれたらと思います。

悲しみの日々
見かねた叔母が私に一言

もう、諦めなさい。
誰も生き返らせることは出来ないの。
そんなに泣いていたら心配で心配で、亡くなった人も困るでしょ。

ふとその言葉が、私をハッとさせました。
泣いても生き返らせられない。
その通りです。
誰も生き返らせることはできません。

私のように、深い悲しみのなかにいる方もいらっしゃると思います。
そんな時

誰ももう生き返らせることは出来ない。
諦めるしかない。
この言葉を自分に言い聞かせて、少し楽になっていただけたらと思います。

私の周りにも、大切な人を亡くした方がいます。
辛い気持ちもわかります。
その人にも
もう諦めなさい。
誰も生き返らせることは出来ないのだからと話します。

そうだよね、と。

納得したくは無いけど、納得せざる得ない言葉です。

私の気持ちが楽になった、魔法の言葉でした。

4月から、母との闘病などブログに書かせていただいて、読んでくださる方がいて、ありがとうございました。
膵臓癌は、怖い病気ですが、余命なんて気にせず、前向きに生活していた母。
きっと、凄く落ち込んでいたかも知れませんが、落ち込んでしまった時点でガンに負けてしまっているように思います。
痛みがコントロール出来ていれば、ガンだと忘れてしまう時間も多くなり、普通の生活が送れ、それが余命を遥かに超えることが出来たのではないかと思います。