8月、暑い夏がやって来ました。
クーラーを嫌う母。
体力を奪われつつあります。
身体は痩せてきているのに、お腹だけ凄くて。まるで妊婦さんのようでした。
母自身も私に、私がお腹にいた時のような感じで苦しくてと。
困ったね、少し楽になればいいけどね。
お薬もなかなか効果が出ないね。
そんな会話を。
なんとなくイライラし始めている事にも気がついていました。
私が仕事で帰宅時間が遅くなると、物凄い顔で何時だと思ってるの?と。
そんな事を言うような母ではなかったので、私もビックリしました。
色々な身体の変調に母も思うようにいかず、ストレスが溜まり始めていました。

痛み止めのデュロテップパッチも段々と効果が薄れて、レスキューでオプソを処方されるようになりました。
毎日服用するわけではないですが、痛みが酷い時は服用してました。

日に日に状態が悪くなる事が私から見ていてもわかります。
仕事へ行っていても気になります。
入院して少し栄養の点滴を受けた方がいいのではないかと思いますが、母が入院を嫌がり、なかなか私が思うようには行きません。
診察時、先生に腹水のご相談も致しましたが、直ぐに改善するようなお薬も無く、抜くには痛い思いと時間を掛けても直ぐに元に戻ってしまうのでおすすめしませんと。
苦しそうにしていて、腹水のせいで食事も思うように食べられなくて。
見ている私も胸が締め付けられる思いでした。
多分、腹水が症状に出てくると、状況が厳しくなるという事が後々わかりました。
転移が無いだけが救いです。

母を見ていて、膵臓癌の怖さ、沈黙の臓器だとよくわかります。
お酒も飲まない、タバコも吸わない母が膵臓癌なんて、ストレス以外の何物でもないと思いました。
母は、自分の母親を若い時から介護していて、そのストレスが蓄積されたのではないかと私は思っていました。
我儘な祖母に長年振り回されていて。
旅行にも行けず。

ストレスは、思いもよらない病に侵されてしまいます。
今は、母にストレスがないよう自由に生活してもらっています。
それが余命を遥かに超え、奇跡が起きているのではないかと。
奇跡が起きて、ある日突然ガンが消えたりしないかしら?と願っていました。

サードオピニオンの日
素敵な虹を見て、きっと良い事がある!と信じたあの日から、私は虹が大好きになりました。
あれ以来、虹を見た日は、良い事が私に訪れます。

夏から秋へ
母の体調は、日に日に悪くなってきました。

続く(4/21へ)