1月11日 親知らずを抜く。
初めての試み。
僕の、体の一部から、悪い要素が抜き取られ、 大切な何かがなくなり、また新しい人生が始まった。
ことの発端は数年前。
僕がまだ、学生で、ファミレスでバイトしていた時のこと。
ある日 歯の痛みで歯科医を訪れたところ、「親不知だね」と診断された。
その時の僕の反応は、言うまでもなく、親の心 子知らず である。( なんのこっちゃ )
そして、その時から 「結構、やんちゃな親知らずだから、抜くなら歯科医じゃなくて、紹介状書くから、大学病院行きなさい」 って言われました。
まぁ、その時は抜かず、痛むたびに色々な歯科医に行っては、
「うーん、大学病院だね、これは」
「紹介状かくよ」
「いや、抜くにしても、よっぽどうまくやらないと、奇麗には抜くのは難しいなぁ」
「1年くらい、痺れが残るかもしれないよ」
などと、散々脅されて、抜かずに生きてきました。そう、 ヌカずに。
そんな、僕の臆病な人生を変えたのはそう、もう半年も前の出来事。
「ヤバい手術になるから、時々痛むくらいなら 抜かない方がいいかもよ」
なんて脅しに屈していた、僕に、職場近くの女性歯科医がこう言った。
「いや、別に抜けますよ うちで」
ただ、そこの歯科医では毎週土曜日にしか抜歯手術をしておらず、土曜日には、総合病院から先生が出張してきて、患者達の歯を立て続けにガンガン抜いていくとのこと。
ただ、土曜日にその職場近くの歯科医には、いけないので、その歯科医がいる総合病院に紹介状を書いてもらい、 ほったらかしておりました。半年間。
で、半年たって、また痛みだしたので、いよいよ紹介状を書いてもらいました、「国家公務員共済組合連合会○○病院」の航空外科へ12月に行きました。
すぐに抜いてくれるもんと思っていたら、「じゃぁ、手術なんですが、一番早い日で、2月14日ですが・・・・・」と言われ仰天・・・・・
「 2月14日!!??」
『今、痛いのに2か月も待てってか?』と思い思わず静まり返った病院内で、叫んでしまいました・・・・
すると「じゃぁ。1月11日でも、朝9時からなら何とかお時間とれますが」とのご厚意で、今日がその日でした。
ただ、朝目覚めると、すでに時計の針は9時5分・・・・・・・・
「やべぇじゃん」ってことで、とりあえず大慌てで、ハンドルを握る僕。
一応電話しておくか、と思ったが、電話口で「9時じゃないと無理なのでじゃぁ、予約日時を取り直してください」なんてことになったら、面倒なので、「行っちまえばやってくれるだろう」という勝手な男気でようやく到着したのが9時40分。
案の定「お電話頂かないと・・」と怒られ、 平謝り。
でまぁ、やってはくれたんですが、恐ろしかったぁーーー。。。。。
「ゴリゴリゴリゴリ」音立てて。結局むりくり抜いたから葉だけでなく、奥の骨も1センチくらい一緒に砕かれてしまいました。
そんで、家につくなり、痛いもんで、ごまかす為に就寝。イナチョと約束があったものの、そのまま寝てしまいましてスミマセン。
何度か目は覚めたんですが、起きる気力がなくて、ひたすら眠る。
イナチョ ごめん。
ただ、やたらと暖房をつけて寝続けたせいか、風邪を併発し、熱っぽくて余計にしんどい。
あぁ、何にもやる気がしない。
上の歯でこんなんじゃ、次回の下の歯の手術は大変なことになるな、きっと。