ツアバンがたった一人のために地方でライブをした話



急に思い出したのでかきます

わたしがまだ高校生の頃
弾き語りで活動していたころの話

とあるライブハウスから連絡がきて
今週の○曜日空いてますか？
ノルマないんで、ライブしてもらえませんか？

と連絡が来た。





そのときは、知ってるライブハウスだったし
ノルマがないライブなんて夢のような話だったので
どんなライブかもきかずに、即オーケーした。



当時はいまほどSNSも発達していなくて
ライブが決まったら、手作りのHPを更新し（ひょっとしたらあのHPって誰も見てなかったんじゃないかなと今になって思う）
友達にメールで「来てくれない？」って連絡をするのが精いっぱいだった。
（もちろんLINEもない時代だったから、メールでお誘いするのはけっこう勇気がいった）



今回は、直前だからチケット代をどれだけ値下げしてもいい、100円でもいい、とライブハウス側から言われたので
「100円だから来ない？」と友達何人かに連絡したところ、
直前にもかかわらず一人だけきてくれることになった。

（今思い出したけど、ノルマ払っていた時代は、
お客さんよぶためにチケットをこっそり値下げして、
その分は自分が補填するという形をとるバンドも少なくなかった、
わたしももちろんそうしていて、高校に行きながら、バイトしながら、音楽をやっていた）




そしてライブハウスのHPをみたところ、
詳細があがっていて
それを見たわたしはびっくり。



なんと、東京のバンドのツアーらしい・・・！！！！
しかもそのライブに、仙台からわたしだけ出演するの？
うきうきしながら当日を待った。



そして当日。
リハでバンドのみなさんとご対面。
いかつい。でも心優しくて安心。
東京でバンド活動をするってすごいな、ツアーをまわるってことは各地にファンがいるんだろうな。


もう、楽屋でも芸能人と一緒にいるような気持ちでどきどきしていた。






そして開演、
もちろん一番手なので、ステージに上がった。


すると・・・

客席にはわたしの友達だけ。
（と、バンドのみなさんが見守ってくれていた）

どれだけ歌っても、お客さんが増える様子はない。



あれあれ、と思いながら演奏を終え、
バンドのみなさんへとバトンタッチするも

お客さんが増える様子はなくライブははじまった。



わたしの友達は、慣れないライブハウスに若干飽きていて
ドリンクカウンターに売ってたスナック菓子を食べ始めていた。




そして最後の曲が終わり、
不思議な空気に包まれたまま、その日は終了した。




いまならわかる、
地方で集客することがどのくらい大変かを。

そして、活動拠点にはない物を求めて
地方ツアーに出ることもあるということを。

どういう経緯でそのライブが決まり、わたしに声がかかったのか
今でも謎だけど


どうしてこの話を鮮明に覚えていたかというと
そのバンドのライブは、たくさんお客さんがいるかのようなライブをしてたから。



もちろんご本人たちにとっては複雑な気持ちだったと思うし、
なんでツアーしにきてこんなガラガラなライブを？って思ってしまったとおもう。

だけど楽屋でもステージでも弱音を吐かず、皮肉を言ったりすることもなく、
持ち時間きっちり演奏して

仙台に関するMCもしてくれて（地方民はこういうのがうれしい）

曲中のセリフとかもちゃんと言ってて。。
曲の最後に「ハハッ！」って笑い声をいれてたのとかめちゃ印象に残ってる。。

これはわたしが17歳くらいのときのはなしだから
申し訳ないけどそのバンドさんの名前は憶えていなくて
（ツイッターとかやってなかったから、気軽に連絡とれるものもなかった）
そのライブハウスも今はなくなってしまったから

確かめようがないけど

今も音楽やっていたら嬉しいなあって思って
願いを込めて今日は書いてみました。

わたしも、「仙台ツアーのときに弾き語りしてたJKどうなったかな～」ってそのバンドさんに記憶してもらえていたらいいなっておもってる！


もし、このブログを見て、我らの事や、、という方がいらしたら
こっそり何かしらで連絡してくださいね！笑




ンジャマターネ


みきちゅ

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next live

12/10 (月)
恵比寿バチカ
出番21:00〜

バンドじゃないもん！ちゃんもも◎の企画です❤️

入場フリーなので
年内最後のライブハウスライブ楽しもうね〜んんんんきてね！