ふと足がすくんで、
立ち止まる。
進めない。
じわりと私に迫り来て
行く手を脅かすのは、
黒くて大きな恐れの化身。
いいよいいよ、
怖いよね。
怖くてもいいよ。
怖がりやもん、
知ってるから。
振り返る私に
今の私は、
そう声を掛けられる。
夜を迎える琵琶湖。
ジェニマス83期卒
心屋認定カウンセラー mikiです
時折、
心細くて堪らなくなる。
また怖くなる。
また
勝手に一人ぼっちの感覚を
思い出している。
振り払って
無くしてしまいたい恐怖、
心細さも、寂しさも、
私の心の中に
ただ、あるのだ。
先日、
ひょんなことから
夜の琵琶湖沿いを一人
車で北上した。
かつて
結婚生活を送っていた土地を
走り過ぎる。
あの頃の私たち、
幼い3人の子ども達の顔
みんなで暮らした小さな家や庭、
懐かしい風景、
親しくしてもらった
ご近所の人たちの顔。
それらが
頭の中に蘇り、
車の中で一人
涙が溢れて止まらず、
子どものように泣いた。
離婚したのはもう何年も前、
3月の終わり。
リビングに飾ったままの
娘たちの雛人形。
その前にちょこんと座り、
ぬいぐるみで遊んでいた
次女の後ろ姿
その光景を思い出す。
小さな娘は
まだ何も状況を知らず、
春の訪れを遮るように、
カーテンも開けないままの部屋で
朦朧とした意識の私は、
ただソファの上から
その様子を眺めることしか
出来なかった日のこと。
お雛様も、ほかの荷物も
全部全部、早く纏めなくては。
淡い春の景色が
私の目にはモノクロのように写り、
目が覚めても
夜、布団に入っても、
ただただ涙が溢れた頃。
今もひっそりと
心の片隅に残る、あの日々。
私は
子ども達に対して
償い切れない罪を背負ったことや、
私の育ての親である祖母を
悲しませ、辱めた
愚かな自分を貶し、
子ども達を
守る術すら分からない程の怖さと、
それでも強く在らねば、という
覚悟があったのかどうかすら
定かではないが、
前に進もうとしたんだ。
あの日の私のことを想う。
よくここまで辿り着けたね。
偉かったね。
心細かったね、
怖かったね。
胸の中で飽和状態になった
誰にも言えない思いを、
それはあなたの罪だから!と
更に上から押さえつけたのは私。
苦しかったね、
頑張ったね。
ごめんね
一緒に帰ろう。
あの日の私を想う。
いじらしく
懸命に生きたな、と思う。
もう許してあげたい。
そして、
私の思い至らなかった
あの人の思いを想像する。
頑固な私が、
耳を貸さず、頑なに拒んだ
あの人の思いもあったのだろうと
想像する。
双方が、思い込み
決めつけたこと、
取りこぼした事実も
きっとあったのだろう。
だから記憶は
700パーセント嘘なのだ。
だからもういいのだ、
恨みも懺悔も置いていく。
あの日の私を
過去から連れ出し
一緒に我が家へと帰る。
よーく頑張ったね、
などと
理屈じゃなく思えたのは
ほぼ初めてしれない。
負けないように
弱音を吐かないように、
あれでも
よーく頑張っていたんだ。
おかえり、私。
そして
今の私へと繋がる道のりは、
決して一人ぼっちではなく
沢山の人に支えられ、
救われたから。
勝手に一人にならないで。
そう私に声を掛けるよ。
私の自己紹介のつもりで書いた、
1つ前の記事です。
⬇︎
心屋リセットカウンセリングの
手法を用い、
一方向から見ると、
問題でしかない苦しみに対し
視点を変えることや、
自分の思い込みを見つけることに
より、
問題を問題視せず、
心を軽くするお手伝いが出来れば
と思っています。
ふっと肩の力が抜けて
優しい笑顔が溢れたあなたは
周りの人を幸せにします。
たくさん泣いても、
たくさん笑って
あなたの光を解き放とう。
お申込みフォーム、
ただ今準備中です。
私は何かと遅いのです ( 」゚Д゚)」オ───イ!!
おしまい。
miki