迷うことがあっても、
要はバッチリ収まればいい
この話を読んで、
あなたの迷い事も必ず決着がつく
と信じることができたら嬉しい。
かれこれ10年以上前の話になる。
心療内科の先生が開くセミナーを受講した。
自分の『真ん中』とつながって生きるための、
さまざまなワークを取り入れたセミナーだった。
参加者は15名ほど居たろうか。
知らぬ同士でやや緊張気味の午前中が終わり、
昼食はうどん組とカレー組に分かれた。
私たちはうどん屋さんに出かけ、食事の後
「お店のトイレを借りてから行きます」
と言って別れた。
さて、軽く歯磨きを済ませて店を出、
しばらくアーケードの商店街を歩いて行った。
大きな通りを渡り、もう一本アーケード街を抜けたら、
セミナー会場への道に出るはずだ。
ところが、2本目のアーケード街を抜けた先に見えるのは、
見覚えのない建物だった。
あ、これは反対方向に来ちゃったんだ。
急いで来た道を戻る。
長いアーケード街を戻ってうどん屋さんの前を通り、
さらに進む。
休憩時間が終わってしまう。
早く戻らないと、みんなに迷惑を掛けちゃう。
先生の連絡先を控えていなかったので、
連絡もできない。
どうしよう、セミナー会場に戻れない。
困った、困った。
とにかく急ぐ。
やっとアーケードを抜けて、「こっちかな?」と
思う方へ歩いていると・・・。
向こうから男性が二人歩いて来た。
よく見ると、セミナーの先生と受講生の方だ!
あ、この道で合ってたんだ。
良かったー。
二人の姿を見た時の安心感。
セミナーで迷子になるなんて、恥ずかしいっ!!
しかも、先生直々に探しに来てくださるとは。
会場に戻ってみると、カレー組がまだ戻っていなかった。
混んでいて食べるのが遅くなったそうだ。
午後のセミナー開始は遅れたが、
カレー組のために、私の迷子は注目されずに済んだ。
後日、先生にお礼のメールを送ると、
返信にはこう書いてあった。