緊急事態宣言で仕事を失った方は多いだろう。
収入が絶たれるのに支出は無くならない。
大変なことになった。
だが、仕事があれば安心か?
といえば、感染リスクの中で働いている方もいらっしゃる。
家の中に居れば、外部の人と接触しなければ、
感染のリスクは最小限に抑えられる。
それゆえ、インターネットでの買い物は
利用が増えていることだろう。
そうなのだ。
たとえ一人暮らしであっても
生活としての活動ができているのは、
誰かがそれを支えてくれているからだ。
インターネットで物を買えば、
運送会社の人が届けてくれる。
溜まったゴミを決まった場所に出しておけば、
回収業者の人が持って行ってくれる。
生活必需品や食料品が必要だと思えば、
スーパーに出かけて行って買うことも可能だ。
病気の治療をしたければ、診療を続けている病院もある。
スーパーの従業員の方が、マスクの着用に加え、
手袋もするようになった。
最初目にしたときは、正直ぎょっとした。
青い手が目に飛び込んできたからだ。
自分がよく使う、透明のポリエチレン製の手袋ではない、
青いピッタリ手袋だ。
すぐに薬局を覗いてみて、ニトリル手袋だとわかった。
なるほど、これはいいな。
ところが、意見コーナーに
これにクレームを唱えているものが貼ってあった。
私と同じように「ぎょっ」としたらしく、
「手袋はしてもいいけれど、青じゃなくて透明にして」という。
理由は、印象が悪いからだと。
後日また意見コーナーを見てみると、
そのクレームを受けて意見した声が貼られていた。
「何色でも構いませんから、
どうぞ自分の身を守ってください」
というものだった。
先の、青い手袋にクレームを書いた人も、
はっとしたことだろう。
客への印象が悪いとか、見て気分悪いとか、
言ってられる状況ではないのだ。
どうやって
自分や周りの人の安全を
守ることができるのか、
それを必死に考えて対応している。
緊急事態宣言が出されて間もなく、
レジにはビニールの仕切りが張られていた。
スーパーで働く人たち、特にレジの担当者は、
多くの来客者が通過していくところに長時間居る。
感染リスクがとても高いのである。
私も意見箱に投函してきた。
私たちが不足の不安なく買い物に来ることができるのは、
みなさんが営業を続けてくださるからです。
ありがとうございます。
どうかご自身の安全にも十分ご配慮ください。
匿名なので、こそばゆい言葉も書けちゃう。
たくさん買うとか、マスクを寄付するとか、
そういう手伝いはできないけれど、
せめて感謝の気持ちを伝えたかった。
自分を守りたいあまり、
高い感染リスクの中で仕事をしている人たちに
心無い言葉を投げたり、態度をとったりする人もいるらしい。
それよりも、
感謝の気持ちを届けてみては
いかがだろう。
心が豊かになり、免疫力も上がるはずだ。