絶望感いっぱいで何もできなくなった私。
どうやって立ち上がったのか、
あらためて思い返してみる。
いま、どうしようもない気持ちで潰れそうになっているなら、
そこまでではないけれど、このままではマズいと感じ始めているなら、
少しはお役に立てるかもしれない。
失業した ―――
「貯金も資産も無いから、
せめて退職時の税金請求に困らないだけのお金は貯めなくちゃ。」
そう頭の片隅で思いながら、忙しくも仕事を楽しんでいたところだった。
すぐに次の仕事が見つかるさ、と気楽に構えていたのに、
見つからないまま失業者になった。
残業残業で多忙だったから、時間ができたらやりたいことがあった。
・ 大々的な片付け
・ 旅行
・ 何か作る
・ 料理を習う
・ 洋裁を習う
・ 歌う
ところがいざ時間ができてみると、お金のかかることはできないので、
やれることが限られてしまう。
片付けだって、自力で運べないものは費用が掛かるのでストップ。
ことごとく敗北する。
「洗濯機の音がうるさい」と管理会社を通じて苦情を言われたことで、
ものすごく神経質になっていった。
仕事をしていないから日中だけ洗濯機を回すことは可能になったが、
自分が音を立てることもいけない気がして、家の中ではあまり動かなくなった。
まるで誰も住んでいないかのように、ひっそりとしていよう、と。
仕事が決まらないことの不安、お金が減っていくだけの日々。
不安な気持ちが消えなくて、眠れない日が続いたこともあった。
ある時は、何も、本当に何もできなくなって、
起き上がれなくなった。
何もできないことの罪悪感。
ゴロゴロのたうち回る。(静かに)
はいはい、よくわかっています。
頭ではわかるんですけど、動けないんです。
このままいったら、どうなっちゃうんだろう?
お金を借りる先もない。
借りれたって、返す当てがない。
どれだけ支払いが減らせるのか、減らしてみる。
保険はプランを見直す。
共済だから、支払額がわずかに減るだけだ。
定期購入していた商品は解約。
ケーキは食べない。外食はしない。どこへも出かけない。
洋服は買わない。
――― 意外に、節約の効果は大きくなかった。
そんなこと唱えたって現実は動かない。
支払いの計算をしているうちに急に破綻の実感が湧いてきて、
いろいろネットで調べ出した。
「破綻」て、具体的にどうなっちゃうんだろう?
お金が無くてローンも払えなくなったら、どんなことが起きるの?
生活保護の条件は?
払えない税金は?
困ったときの相談窓口・・・
解決策がみつからない。
楽な死に方は?
結局、仕事が見つかる以外解決策はない。
じゃあ、エージェントに登録してみよう。
離職票が届いたので、急いで失業保険の申請に行こう。
健康保険は国民健康保険と任意保険とどっちが安くなるんだろう?
年金の支払い免除はできるんだろうか?
税金が払えないから相談しなくちゃ。
目先のやることが見えてくると、行動することができるようになった。
就職活動にエージェントの力を借りたら、
仕事が決まってからのビジョンを描けるようになった。
そのうちに失業保険の金額が決定した。
それで生活が続けられるとわかり、急に動けるようになった。
業者を頼まずにできる片付けをした。
無料で受けられる職業訓練校に通った。
いま、コロナで学校が中断してしまったけれど、
こうしてブログを書いている。
何か少しでも、私のつぶやきが誰かの役に立ったら良いな、と。
仕事は決まっていない。
失業保険はもうすぐ切れる。
収入の当てはない。
だけど、落ち込まずにいられるようになった。
どうしてか、振り返ってみよう。
こういう思考ルートをたどっていた。
0. 現実を見たくない
「誰もが辛い状況にあるよ」
「あなたよりもっと大変な人がいるよ」
確かに、そうだろう。
でも、そんなことは慰めにも解決にもならない。
トイレに行けない状況で行きたくなって困ったこと、
誰だって経験あるよね。
だからって、理解してもらうだけじゃ解決にならない。
放出できなきゃ。
でもね、「助けて」って声を上げれば、一緒に解決策を探してくれる人もいる。
情報を探すときは、その先がだいじ。
解決方法は?
どこに訊けばそれがわかる?
絶望感からできるだけ早く抜け出すには、
1. 現実を直視する
2. 最悪の状況を想定する
3. この状況を抜け出した後の明るい未来を想像する
をスピードアップすること。
もしかしたら、
今までとは違う考え方、
生き方がみつかるかもしれない