とても自由に生きていたと思っていたことがまったく違っていて実は監視されていたかもしれないという恐怖心をどうにかおさえようとしていると
はっ!自宅の前に引っ越し業者のトラックが停まったら引っ越すのがバレる!また監視されるかもしれない!
そう思い、急いで自宅に戻っています。引っ越し業者に無地のトラックで来てくれるようにお願いしようか?そんなことは無理すぎる。いや、もう到着の時間だ。何か対策はないか?どうしよう!どうしよう!と頭がパンクしそうです。すると、自宅の前にちょうど引っ越し業者のトラックが到着しているのを目にしてしまいました。どうしよう!どうしようもできない!と不安でいっぱいになり頭が真っ白になりました。遠目にトラックを見ながら
あれ?なんか違うくない?ここって…こんな景色だっけ?こんな坂道じゃないよね?なんか違う!ていうか…私…今…こんな生活…だったっけ?
そう思った瞬間、周りがすべて真っ暗になり何もない暗闇に自分だけ1人。しかも肉体を感じません。暗闇すぎてなのか…本当に肉体がないのか…。何が起きたのかわからないけど、さっきの違和感だけは残っています。
さっきの世界は違う!そして何よりも嫌だ!どんな生活をしていたかわからないけど、もっと楽しくて楽だった気がする。思い出せ!思い出せ!
…そもそも住んでいる地域がまったく違うんじゃないか?どこに住んでた?住所…住所は…何?どこ?
…◯◯県。そう!◯◯県!何市?どこだっけ…思い出せ!
◯◯…市…?そう!◯◯市!次は?次!いいよいいよ。思い出してきたよ!…?ん?◯◯町?そうそうそう!◯◯町!
そこからはスピーディーに住所の最後まで思い出しました。そして現住所の最後まで言えた瞬間、パーッと真っ白な光の中にいました。明るすぎて真っ白しかない世界。その真っ白な光の世界はほんの一瞬でしたが、不安や恐怖心がまったくなかったのが印象的でした。
現時点から過去の風景を巻き戻しのようにものすごいスピードで見えました。
そうすると目を覚ました。戻ってきた…?かばっ!と起き上がるとリビングにいる18歳の次男の姿が見え、戻れたことを実感しました。なぜか、息切れをしていてとても疲れています。ベッドで寝ている猫の姿を見て、なぜか本当に戻ってこれたんだという気持ちになりホッとしました。
時計を見ると21時です。寝てから2時間しかたっていないことに驚きました。ものすごく長い時間がたったような気がして…。
とにかく住所を思い出すのに必死でした。異世界に行った話の中で、自分の名前を覚えておくや書き留めておくなどありますが私の場合は住所を思い出したことで戻れたような気がします。そして実際と街並みが少し違うという話もありますが私も同様でした。4人で住んでいたアパートは実際にありますが、離婚した後に息子たちと住んでいた賃貸物件は実際には存在せず景色も違っていました。
異世界では離婚した年齢や息子たちの年齢が実際とは違いました。元夫ともまったく連絡を取っていないわけではなく。
さらに今思うと、みんな無機質でした。両親も息子たちも存在はしているけど会話はまったくなく表情がよくわからなかったです。元夫は話しかけてきましたがちゃんとした会話にはなっておらず、ある種一方的に話をしてアパートに入って行った感じです。
同じような体験をした方や聞いたことがある方はいらっしゃっいますかね?私の場合はきさらぎ駅のように現実の方々とやり取りをしながら異世界にいたわけではないので確証がなく。
なんで異世界に行ったのかも、なんらかの条件がたまたま揃ってしまって行ったのかもわからないままです。
私が異世界に行った話は以上です。お付き合いいただきありがとうございます!