肺がんだった父。余命2ヶ月と宣告されて -3ページ目

肺がんだった父。余命2ヶ月と宣告されて

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父の日。

お花屋さんに頼んでいたお花を受け取り、父のお仏壇にお供えしました。

お花がとても好きだった父。
お供えできる形で、大好きなバラの花を入れて明るくしてくださいとお願いしたら、とても素敵な仕上がりにして下さっていた。


今年は直接渡すことはもうできないのに、今までの父の日の中で一番ソワソワ、ウキウキだった。

「ありがとう」と、少し照れ臭そうで嬉しそうな表情の父を鮮明に思い出すことができたから…


未だに、父がこの世にいないことが、写真でしか姿を見れないことが信じられない。

最期はかわいそうなほどに痩せてしまっていた父だったけど、笑顔で写っている写真の父を毎日のように眺めていたら、今は天国で元気に過ごしているのかな。

そう思うと、すごく救われる…




「たくさんの苦労の中で、私のパパでいてくれてありがとう。大切に育ててくれてありがとう。」



余命が分かってからも、口に出すことが出来なかった  ありがとう  の言葉。

お別れが近い事を認めたくなかったから…
みんなは思い出だと言って、父との写真を撮っていたけど、死んでしまうみたいに言わないで!と思って父とのツーショットの写真を撮らなかった。

でも、亡くなってからそれを後悔した。

どちらが正しかったかなんて分からない。



先日、赤ちゃんの頃の私を抱っこした父の写真を母が出してくれた。

私が子供の頃に産みの母とは離婚しているため、父との写真は少ない中の貴重な一枚。

それを見ただけで、どんなに自分が父に大事にされていたのかがよく分かった。


31年間、父と過ごした時間は決して多くはないけど、とても大切なことを最後に教わったと思う。

私も子供たちに、それを伝えていけるかな?