よく訊かれます、半衿。
私はプリント生地を買ってきて、自作がほとんど。
コーディネートの要だと思っているくらい、半衿好きです。
(時短のためにシャツが多いけど)



  半衿の役割


着物の中には長襦袢というものを着ます。
ジャケットの中にシャツ、みたいな感じ。

その長襦袢も着物も、汗や化粧で、衿元が汚れやすい。

でも、そう頻繁に洗えるものではない(気軽に洗えるものもありますが)ので、
長襦袢本体の上に半衿を被せて、これを取り替えて洗うのです。

半衿は、女性なら白がオールマイティ。
礼装でもカジュアルでもいけます。

でもせっかく取っ替え引っ替え出来るなら、ここでお洒落しよう、というわけで。
色や柄、刺繍やレースなど、色々なものが市販されています。

↓この、白い着物の中に着ている、黒っぽいのが半衿


↓こちらは赤に変えたもの


だいぶ昔の写真ですが(笑)
同じ着物でも、半衿を変えるだけで、こんなに雰囲気が変わるのです!

ちなみに、長襦袢を着ないで、シャツとかもよくやります。


↑これだと半衿


↑これだとシャツ

シャツも、柄物でも楽しいです(柄好き)




  半衿の作り方

(私流ですので、一般と違うところも多々あります)

1、布を切ります


私は110㎝×15㎝くらいが使いやすいですが、
多少前後しても大丈夫。
幅が20㎝くらいあれば、汚れが酷くなってもずらして使えるので、付けっぱなし派さんにオススメ。

長さが足りなかったら、半分で繋いでもOK!
首の後ろになるので、案外わかりません!


私は仕事柄、ロータリーカッターを使ってますが、裁ちバサミで充分。
まっすぐ切るのが不安なら、チャコペンで線を引いてもOK。


2、端の処理をする(ほつれ防止)


ロックミシンやジグザグミシンがあればそれを。
無ければ、切りっぱなしでも大丈夫です。
ほつれやすい生地なら、折って縫っておけば洗濯にも強くなります。


普通の生地ならほつれ止めでも大丈夫。
私はこちらを使ってます。


最終兵器はピンキングバサミ。
切るだけでOK!
ギザギザに切れるので、端の処理が要らなくなります!(多少はほつれるけど、ある程度で止まります)

両端にロックをかけたところ。
手前は生地のミミを使っているので、ほつれないからかけない(笑)
ここも切ってる場合は、かけましょう。



アイロンで折ります。
両端を1~1.5㎝くらい。
生地の幅によっても変わります。



両端折ったところ。



3、半分に折る


そのまま衿を挟んで縫えるよう、私は最初から折ってしまいます。
幅が5.5㎝程度あれば大丈夫。
衿に被せて縫って、衿芯が入ればいいのです。


半衿の簡単な縫い方はこちら


幅が大き過ぎたり小さ過ぎたりしたら、2で折る分量を調整して下さい。

(あまりにも幅の狭い生地の場合、折らないこともあります笑。
大事なのは、折ることじゃなくて使うことだし。)

男性だと、衿芯を入れないので、見えるところが体裁整ってれば、なんとかなります(着崩れなければ)



柄のどこを出すかもポイント。
半衿が見えるのは狭い範囲なので、
1㎝ずれただけでも印象が変わります。


画像の右側が、半衿が見える方。
市松の四角の、半分のところで折ってみました。
このへんはお好みで。
どう出すのが綺麗か、研究も楽しいです。



たくさん出来ましたー。



このへんは、男性でも使いやすそう。


ストライプとボーダー、
洋服と同じく、だいぶ印象が変わります。
ボーダーの方がよりポップかなぁ。


こういった白地の多いものは、
白の半衿から一歩凝った感じで、何でも合わせやすいです。
初期にはヘビロテしてました。


簡単に出来て、色柄も楽しい半衿、
是非作ってみて下さいー!



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